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MyFrenchFilmFestival.com

30 1月 2015 へ 12:12

「内なる迷宮」 : 「Télérama」誌による映画批評

「マイ・フレンチ・フィルム・フェスティバル」のパートナー、「Télérama(テレラマ)」誌による、コンペティション部門出品長編作品に関する批評記事をご紹介します。

 

本日の批評作品

内なる迷宮
エレーヌ・カテブリュノ・フォルザニ監督、2013年製作、サスペンス / スリラー作品
出演 :クラウス・タンジェウルスラ・ベデナジョー・コーナー、他
フランス公開 : 2014年3月12日

評価: 3/5

 

シノプシス

ダン・クリステンセンが旅行から戻ると、アパルトマンにはもう誰もいなかった。妻は、なんの痕跡も残さず、消えてしまった。届出を出したが、あまり熱心に取り合ってはくれない警察に諦めをつけ、自分自身で捜索をすることに決めたダン。近隣の住民に話を聞き、住んでいる建物の隅々まで見逃がすことなのないよう、調べてまわる。そして自分が、よく理解できない、不気味な環境に取り囲まれていると、感じるようになる。そうして調査を進めていくにつれ、ダンは心のバランスを失ってゆき…。

 

「ジャッロ」映画へのオマージュといえる前作、「Amer」に続き、エレーヌ・カテブリュノ・フォルザニのコンピがつくり出すスリリングな作品世界。アール・ヌーヴォーの美術的装飾と、熱の入ったマニエリスムで、今回も独特の世界が広がるサスペンスに仕上がっている。
あるビジネスマンが旅行から帰ると、妻がいなくなっていた。やがてその失踪が、近隣の人々と何か関連がありそうだと気付く。人間の内に広がる迷宮、そして建築という迷宮の奥へと、さまよい進む様を、まるでカレイドスコープのように見せてゆく。穴を覗きこむ眼球、乳房の先へとすべり降りてゆくナイフの刃、動く仕切り壁、吹き出し流れる血…。そういった、いわば「元型」ともいえるヴィジュアルや、からくりイメージが、次々と映し出される。歯止めのきかないファンタズムと恐怖。それは不吉な死を孕んだエロティズムであり、極限まで様式化された激しい恐怖。目の前で壁がで蕩け落ちてゆく画は、ただただ素晴らしい。もの凄い早さで融解してゆくカットと、攻撃的なまでの音の効果、入れ子のようなストーリー展開に、ついてゆくのはなかなかハードだ(身体的にも)。入り込みづらい部分はあるかもしれない。しかし、これほどまでにフォルムを突き詰めているのには、理由があるようだ。様式の美学は、憑りつかれた男、偏執的に病んだ男の姿を表わすための手段であり、憑りつかれた家こそは、すなわちこの男の姿そのものなのである。

 

ジャック・モリス  (「Télérama(テレラマ)」誌) 

© Télérama

Author : Aurélie Padovan

最終更新日 : 17 12月 2015 へ 12:12 CET

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