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MyFrenchFilmFestival.com

01 2月 2015 へ 07:36

「呼吸 ―友情と破壊」 : 「Télérama」誌による映画批評

マイ・フレンチ・フィルム・フェスティバル」のパートナー、「Télérama (テレラマ)」誌による、コンペティション部門出品長編作品に関する批評記事をご紹介します。

 

本日の批評作品 :

 

呼吸 ―友情と破壊
メラニー・ロラン監督、2014年、ドラマ作品
キャスト : ルー・ド・ラージュジョゼフィーヌ・ジャピロクサンヌ・デュラン  他
フランス公開 : 2014年11月12日
 

評価 : 3/5

 

 

シノプシス

サラが同じクラスに転入してきて以来、17歳のシャルリの生活は一変する。それまで仲の良かったヴィクトワールと離れ、向う見ずな美少女サラに影響され、危険をかえりみず行動するようになる。サラは、シャルリにとって自分が特別な存在であり、支配力を持っていることをよく理解しており、それを利用するようになる。サラに完全に魅了されているシャルリには、サラの変化がよく見えていない。彼女は、二人の友情を信じきったまま、サラの言うなりになっている。周囲は、シャルリがなぜサラの良いように操られているのか理解できず、心配している。シャルリは、不安症の発作から、息が出来なくなってしまうことがあるのだ…。
 

 

長編第一作目の作品では、ドラマとファンタジーの微妙なバランスを探っていたメラニー・ロラン。今回は、ジャンル映画とサイコ・ドラマを行き来する作品となった。

シャルリは、不仲な両親の間で板挟みになっている、内気で傷つきやすい少女。そんな彼女の高校に、美しく奔放なサラがやって来る。意気投合し、急速に距離を縮める二人。ところが、クールでセクシーな自慢の親友は、いつの間にか相手を操る支配的な女に変わっていた。追いつめられ、心のバランスを失ってゆくシャルリ。出会って間もない少女たちの友情を、メラニー・ロラン監督は、不安で不快な方向へと確実に押し進めてゆく。一見よくある青春ものの成長ストーリーかと思いきや、内側には暴力的なものがくすぶり、増大し続けている。

そうした暴力が表層化する場面がある。シャルリの父親の浮気を知ったサラが、シャルリの両親の電話での会話に突然介入してくるシーンは、とくに観るものを混乱させる。抑えきれぬ憤怒と不躾な無遠慮さ。サラのこの行為は恐ろしさを見せつけるものである。このシーンで、メラニー・ロランは、ホラーの始まりのような手法を使い、上手く効果を引き出すことに成功している。

しかしながら、様式的なまとまりから心理的な面が強く前に出過ぎると、ストーリーが弱まってしまうのが残念だ。たとえば、残忍な美しい友人を前にただ背中を丸めて従うシャルリが、実は、自らの母親と同じ行動をとっているに過ぎないことを示す場面。シャルリの母親もやはり、自己愛が強く倒錯的な夫の支配に、甘んじて応じる被害者なのだ…。

主演の若い俳優たちがなんといっても素晴らしい。サラ役のルー・ド・ラージュは、優しく穏やかな表情から、残酷でサディスティックな顔へと、ワンカットですぐに切り替えることができる。そしてシャルリ役のジョゼフィーヌ・ジャピ。狂気の淵でのあやうい綱渡りをしっかりと、見事に演じきって見せた。二人とも、これからの活躍が楽しみな女優である。

 

マチルド・ブロティエール  (「Télérama (テレラマ)」誌) 

© Télérama

Author : Aurélie Padovan

最終更新日 : 01 2月 2015 へ 07:36 CET

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