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映画祭、イベント

19 6月 2004 へ 15:57

東京発:短編『私の一番の心配事』監督インタビュー

「頭を剃ることを女優は躊躇しなかった」、短編『私の一番の心配事』カリーヌ・タルデュー監督インタビュー。

美しい妻にはちょっとした心配ごとがあった。髪のない彼女はカツラを使用していたが、外出する度にそのカツラが風に吹き飛ばされてしまう。妻を愛する夫、母を愛する息子たちが取った行動とは・・・。カリーヌ・タルデュー監督『私の一番の心配事 』はちょっぴり毒のある、けれど静かで美しい作品だ。

――この物語のアイディアはどこから?。
カリーヌ・タルデュー 短編を撮るのはこれが二度目なんだけど一作目もガンがテーマだった。当時、私は母親をガンで亡くしたばかりでその苦しみの中で撮影をしたのだけれど、それだけに内容はシリアスなものだった。今回はそうした苦しみを葬り去って、人生への謳歌という気持ちで作ったわ。
――キャスティングが素晴らしいですね。ことにヒロインを演じたイザベル・ジャケ( Isabelle Jaquet )は眩暈がするほど美しい(笑)。。
カリーヌ・タルデュー そうね。この役のために美しい人を選びました。この作品はファンタジー的な意味合いが強いから、病気に見えるような人では困るのね。たとえ、髪がなくても健康的な美しさに溢れている女性、それがキャスティングの条件だったの。
――ヒロインをはじめとする登場人物は実際に頭を?。
カリーヌ・タルデュー イザベルとその子供たちは本当に剃ってもらったわ。彼女はそのことに関し、映画を撮り終えた後にこう話してくれた。「私は髪がずっと長かったから、短くするいいチャンスだったわ」って(笑)。ちなみにイザベルの夫役の俳優はもともと髪が薄かったこともあってラテックス、ゴムのような被り物ね、それを使ってもらったんだけど(笑)。
――風がカツラが飛んでしまう、けれどそのシーンを撮影するにもなかなか風が吹かなかったとか。。
カリーヌ・タルデュー 1週間、ロケ地に滞在したのだけれど基本的に風は吹かなかったわね。これには本当に困ってしまった。低予算映画だから風を巻き起こすような機械は使えないじゃない。ある時、友人がセスナ機のモーターを持ってきてくれてそれを代用したの。けれど、モーター音がものすごくうるさいのと、埃が舞うのとで不評だった。4才の男の子はこれを掛けるたびに怖がっちゃって。
――その上、カツラもなかなか吹き飛ばない。。
カリーヌ・タルデュー そう飛ぶものじゃないわ(笑)。よりの場面では釣りざおをカツラを釣って飛んだように見せた。ひきの場面はコンピューター操作でまかなったの。
――なるほど(笑)。さて、今回、日本が初めてだそうですが。何か買っていきたいものは?。
カリーヌ・タルデュー フランスにいた頃は日本って遠い国というイメージだったわ。子供の頃、父が輸入関係の仕事をしていて「日本に行く」と聞くたびに、地球の裏側に行かれてしまうような、そんな気分だった。でも、実際に来てみると近いものね(笑)。ここヨコハマにはパリにはない大きなビル、迷いそうなほど広い道、大きな空がある。来れてよかったと思う。
お土産に買うつもりなのはすごく平凡なのだけれど緑茶(笑)。ユニフランスの友人に頼まれてるのよ。

 横浜 フランス映画祭 - 2004 

 日本 

(取材・記事構成 M・T)

 

Author : ユニフランス東京事務所

最終更新日 : 07 12月 2011 へ 15:57 CET

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