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映画祭、イベント

19 6月 2005 へ 16:08

東京発:『ロシアン・ドールズ』インタビュー

「飛行機に乗ってロンドンかパリまで観に来て!」『ロシアン・ドールズ』ケリー・ライリーにインタビュー!

今年のフランス映画祭で多くの観客の支持を受けている、セドリック・クリピッシュ( Cédric Klapisch )監督の話題作『 ロシアン・ドールズ 』。クスッと笑ってしまう場面、登場人物に思わず共感を覚えてしまう場面などが詰まっていて、最初から最後まで楽しませてくれる。ロマン・デュリス( Romain Duris )演じるグザヴィエの親友でありながら恋人となってしまうウェンディを演じたケリー・ライリー( Kelly Reilly )が、本作について素敵な笑顔で語ってくれた。

――『 スパニッシュ・アパートメント 』に続いての出演ですよね。監督、キャスト、スタッフ、そしてウェンディ役との再会はいかがでしたか?
「ファンタスティック!素晴らしかったわ。前作が終わってそれぞれの国に帰ってバラバラになってしまって、もう会うことはないかもと思っていたけど、この映画で再会できて、まるで同窓会のようだった。みんな成長していて楽しかったわ」

――今回は前作の5年後という設定ですが、ウェンディを演じる上で心がけたことは?
「5年間分の成長を絶対に表現しなければと思いました。ただの若い女の子だった前作に比べて彼女の人生は少し複雑になっていたのかもしれないけれど、彼女自身は、より幸せで成熟した女性になっているというように考えて演じました」

――監督から、こう演じてほしいという指示は何かありました?
「監督も私も、ウェンディという役を非常に愛しているの。彼女が感じのいい女の子であるように、ということは言われたわ。前作でも仕事をしているので、監督との関係は、すごく自然で創造的で、コミュニケーションもとりやすかったです。笑いも情熱も共有したわ」

――監督の尊敬するところ、直して欲しいなというところはあります?
「本当にお世辞ではなく、心から、嫌いとか直して欲しいなんていうところはないわ。彼はとても素晴らしい人ですし、監督としての作品に対するビジョンも素晴らしい。それに大きな心をもっている人。毎日仕事にいくのがとても楽しかった!ウェンディという役に対しても、彼に対しても、いい仕事がしたいと思っていたわ」

――ウェンディがグザヴィエのことを「“バラバラな人間”だけど好き」と言っていたのが印象的でした。ケリーさんは、ウェンディのグザヴィエ観に共感しますか?
「ウェンディにとって不幸なことは、グザヴィエのことをとても理解してしまうこと。彼の愛に対する混乱や疑惑というものを、すぐにわかってしまう。でも、彼の欠点を分かっていながら、彼女は彼を変えようとはしない。去るのも引き留めようとしない。ただ愛していると言うだけ。普通は愛する人には去ってほしくないと思うはずだけど、彼女の場合は彼をそのまま行かせてしまうの。私は確かにグザヴィエがバラバラな人間だと思うわ。彼は、自分自身が何が欲しいのかをわかっていない。彼が本当に望んでいるものを、ウェンディが彼に見せてあげているのだと思う」

――ケリーさんの中で、一番すきなシーンは?
「マイベストシーンといえるのは、駅のシーン。グザヴィエがシリアに会いにモスクワに行ってしまうところね。私たちの間に起こることは非常に複雑なんだけど、それがとてもきれいに撮れていたしうまくできたと思います。とはいえ、私が出ていなくても好きなシーンは沢山あるので選ぶのは難しいわね。たとえば、グザヴィエとイザベル(セシル・ド・フランス: Cécile De France )とのシーンはすごくファニーで大好き!とにかく、この作品を本当に愛しています」

――ウェンディはグザヴィエと再会する前、幸せとは言えない恋愛をしていて辛そうでしたね。そんなウェンディを演じていて、どうでしたか?
「ウェンディは恋愛において確かに難しい状況で、そんなにハッピーではなかった。前作でも、彼がいながら他の男の人と関係をもってしまったりしていたしね。ある意味で、グザヴィエと同じくらい混乱していているのだと思う。今回一緒にいるイギリス人の彼は、彼女に対してひどい扱いをしていて、全然いい人じゃない。だけど、ウェンディはそういう人たちから自分を守れない人なんだわ。彼女は自分に自信のない女性なの。だから、自分をちやほやしてくれる男性にすごく弱くて、男性たちは彼女のその自信の無さを利用しているように思えるわ」

――ケリーさんがもしいつかどこかでグザヴィエと出会ったら、恋に落ちると思いますか?
「うーん、グザヴィエと?……いえ、恋には落ちないと思うわ(笑)。ウェンディとグザヴィエはパーフェクトに相性がいいと思うので、ウェンディに譲って、わたしは遠慮します(笑)。でもそうは言っても、彼にはすごく魅力があるわ。私は、自分に質問を投げかけるような人がすきなんです。シンプルな人よりは、少し複雑な人に惹かれるところがあるの」

――ケリーさんにとって理想の恋愛関係の在り方とは? 
「理想の関係というものは、ないんじゃないかしら。完璧ということはないと思うわ。年をとったり経験を積んだりすると、理想と考えているものは変わるでしょうし。私は一人の彼とすごく長い期間付き合っていてすごくハッピーなので、もう別のところを探したりはしないわ。あなたに親友はいる?」

――はい、います。 
「そんな関係ね、あえていうなら。親友のような関係が理想の恋愛関係だわ」

――今後やってみたい役のイメージは何かありますか?
「色々なキャラクターを演じてみたいの。脚本を読んでいて、その役が飛び出して自然に自分に話しかけてくるような時、非常に惹かれて演じてみたくなる。良い人、悪い人、自分の問題をかかえている人、何かに取り憑かれているような人など、様々な役を演じてみたい」

――本作は、来年日本での公開が決定しています。楽しみにしているファンにメッセージを。
「来年!?そんなに待たなければならないの!?それなら、空港へ行って飛行機へ乗って、ロンドンかパリで観るっていうのもアリなんじゃないかしら(笑)。今回の映画が、前作と同じくらい愛されることを願っています。大きな魂を持った映画です。そして登場人物と同世代の方々は、とても共感できるはずです。5年経って、登場人物たちと同じように成長した自分を見い出せるのではないでしょうか」

 横浜 フランス映画祭 - 2005 / 日本 

(Miwa Muramatsu)

Author : ユニフランス東京事務所

最終更新日 : 07 12月 2011 へ 16:08 CET

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