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映画祭、イベント

19 6月 2005 へ 16:03

東京発:アミラ・カサール、インタビュー

「重要なのは監督のビジョンで、わたしのビジョンをなくしてしまうこと」『描くべきか、愛を交わすべきか』女優アミラ・カサール インタビュー。

2組のカップルが織り成す愛の交錯を描いた『 Paint or Make Love 』は、その大胆な内容から、カンヌ映画祭でセンセーショナルを沸き起こした。『シルヴィア』の女優アミラ・カサール( Amira Casar )は、盲目の男性アダムのパートナーであり、既存の概念に囚われない女性エヴァを好演、物語に更なる魅力を与えている。

―― 大胆なストーリーが展開しますが、最初に脚本を読んだときどう思いました?
「とても気に入ったわ。啓示的なものを感じられて、登場人物が成長していく物語だから。ダニエル・オートゥイユ( Daniel Auteuil )が演じている、停年退職をして死が近い人物が解放されていく、思春期のような感じに戻っていく感じが気に入ったの。私自身もエヴァ役を演じられてとてもよかったわ」

―― エヴァを演じるにあたって監督から何か指示は?
「ラリユー兄弟( Jean-Marie Larrieu / Arnaud Larrieu )はとても特別な監督だった。私達にああしろ、こうしろと押しつけたりしてこないの。やわらかく、繊細に撮っていたし、この物語は自然とか人生のサイクルが固まらず、常に変化していくところがおもしろいと思う。オートゥイユ達が演じたカップルのブルジョワな階級も自然に描いていて、社会階層的なフランス映画とはまた違う物語だと思うわ」

―― エヴァを演じた後、何か変わったと思う事は?
「もちろんあるわ。私にとって監督は哲学者で、ラリユー兄弟のようにいろんな見方をして、いろんな感情を表現していく監督と仕事できて嬉しかった。演じた後は、もっとよりエヴァになっていたような気がしたわ。重要なのは監督のビジョンで、私のビジョンをなくしてしまうこと。私は自分の気持ちに正直に、自分の思うアートに向かって監督のビジョンになりたいと思っているの。私自身の中に、女性的なものと男性的なものがあるのね、きっと。でも、今いろんなアートへの考え方が変わってきていると感じていて。監督も役者もお金を稼ぐ事がまず第一で、自分の視点を狭めてしまっていると思うの。私がやりたいのは長く残る映画。人生の中でそういった映画が3つあれば、私は自分を犠牲にして役を演じるつもりよ。だから、とても表現が自由な日本の監督にも興味があるわ。今村昌平、北野武監督、そして若い監督と出会いたいなと思ってるの」

―― 日本にとても興味をお持ちなんですね。
「日本はとても憧れで、イマジネーションを与えてくれる。日本にいると美術、音楽、文学、絵画などの面でも、すごく深い関わりを感じるし。アート・オブ・ライフというか、日本はとてもしっくりくるわ」

―― では、もし日本の監督から出演依頼が来たら?
「もちろん喜んでやりたいわ!若い人も含めた、思い描いている有名な監督達と仕事ができるなら、日本に2~3年住みたい気持ちでいるの。私は日本の映画が大好きだから!」

 横浜 フランス映画祭 - 2005 / 日本 

(取材・記事:yamamoto)

Author : ユニフランス東京事務所

最終更新日 : 07 12月 2011 へ 16:03 CET

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