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映画祭、イベント

18 3月 2006 へ 11:42

東京発:『オーケストラ・シート』監督インタビュー

『オーケストラ・シート』、ダニエル・トンプソン監督インタビュー。

思わず笑顔になる映画。見終わった後、心があったかくなる様な映画。春の日差しが暖かくなってきたこの時期、とても素敵な作品に出会いました。『 Decalage horaire / シェフと素顔と、おいしい時間 』(02)も女性監督 ダニエル・トンプソン( Danièle Thompson )の最新作『 モンテーニュ通りのカフェ 』(原題)についてインタビューを行った。フランスを代表する俳優たちが多く出演する作品の監督なだけ、とても暖かい雰囲気を持った素敵な女性でした。


Q.この作品にはたくさんの登場人物が出てきて、いろんなところでつながっているという様な作品ですが、どのエピソード・どの登場人物を中心に脚本を書かれたのですか?
――まず、場所をテーマに考え始めました。シャンゼリゼに実際にある場所です。1913年に建てられた劇場ですばらしい建物です。コンサートホールと二つの劇場と競売場が同じ配置であります。そして、その向かいにカフェがあります。
パリの中でいろんな人が集まる場所だと思いました。私もこのカフェによく行っていたのですが、ある時周りを見渡してみたら、ここを題材にしたら面白いのではと思ったのです。そして、ストーリーの展開はカフェを中心にと考えました。
登場人物の中心はジェシカです。でも、始めは出てくる場所に関係する役から書いていきました。競売場の競売主・コンサートホールのピアニスト・劇場の女優という風に。ジェシカの部分は、私の息子であり、一緒に脚本を書いているクリストファーと考えているうちに出来たのです。劇場の管理人の役も早くに決まりました。

Q.たくさんの俳優が出演している作品ですが、現場で心がけていたことはなんですか?
――俳優と仕事をすることは好きです。情熱をもって作品に取り組んでいます。この作品の様にたくさんの俳優が出ている作品では、わたしはコンサートの指揮者の様にみんながキチンと演奏しているか見ていなくてはなりません。

Q.この作品の重要な要素、登場人物として音楽があると感じました。選曲はどのように決めたのです
か?
――その通りで、音楽はこの作品の中で重要な役割を果たしています。3つのタイプの音楽が使われています。クラシック・50年代、60年代のポップスそして、映画音楽です。どの音楽も作品全体とのハーモニーを大切にしました。
クラシックの曲の選曲はピアニストのインスピレーションはあるこの作品のモデルとなっているピアニストの教えてもらいました。私はあまり、クラシック音楽に詳しくなかったので、私の好きな音楽を選びました。私の気に入った作品なら観客の皆さんも気に入ってくれると思っ
たのです。
50年代、60年代のポップスの音楽は、わたしが好きなシャルル・アズナヴールやジュリエット・グレコを使いました。歌詞が重要で作品の展開とつながっているんです。
一番悩んだのは、映画音楽で誰に書いてもらうかが重要で、いろんな作品を観たりしてニコラ・ピオヴァニに決めました。彼の音楽はイタリア的なんです。トーンとか、ノスタルジックな喜びを表すのです。

Q.監督の作品は共通して、ユーモアがあり、そして観終わった後心が温かくなるような作品だと感じたのですが、やはり監督する上で重要視するテーマなのですか?
――それは、意識的にやっている部分と、無意識でやっている部分があると思います。意識的には、自分がコメディーの笑いの部分とドラマの感情の部分を書きたいと思っています。無意識のうちでは、私が持っている書き方・スタイルが表れているのだと思います。

Q.3回目のフランス映画祭への参加ですが、今年会場が横浜から東京、お台場・六本木に変更になってどうですか?
――毎回短い滞在期間しかなくて、横浜から東京まで来れる時間がなくて、残念な思いをしていました。今年は東京のど真ん中でちょっとでも時間があればいろんなところに行けて楽しいです。横浜だと、みんなで修学旅行のような感じでした(笑)

 フランス映画祭(日本) - 2006 /  日本 

(インタビュー・文/にいざわ あきこ)

Author : ユニフランス東京事務所

最終更新日 : 02 11月 2011 へ 11:42 CET

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