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映画祭、イベント

16 3月 2006 へ 11:42

東京発:『フランキー』監督インタビュー

タイトルの由来は80年代のあのグループ!?
『フランキー』ファビアンヌ・ベルトー監督インタビュー。

女性監督ファビアンヌ・ベルトー( Fabienne Berthaud )の長編デビュー作『 Frankie / フランキー 』は虚飾の世界に生き、精神を失調したモデルの、哀しく優しい再生の物語だ。タイトルロールを演じるのは大ブレイク中のダイアン・クルーガー。しかし、撮影当初は「ダイアン・クルーガー( Diane Kruger )?そんな無名女優にお金は出せないよ」という反応だったとか。自身、女優の経験もあり、小説家としても活躍する監督が撮影秘話を教えてくれた。


――本作が長編デビュー作です。こうした題材を選んだのは?
最初からモデルという職業にこだわったわけではなかったのよ。若い女性が孤独やうつ状態に陥って悲劇的な状況になっていく、そういう経緯を描きたかった。そして、2つの世界の対峙を描きたかった。内面と外見の世界。劇中には精神病院での場面を始め、メンタルな世界、虚飾に彩られたショービジネスの世界が出てくるでしょ。モードの世界は人が思うようにゴージャスなものだけじゃない。そこで暮らすモデルたちは人知れず孤独に苦しんでいるものなのよ。

――ヒロインをダイアン・クルーガーが演じています。旬の女優に旬を過ぎたモデルをやらせることへのためらいは?
それはなかったわね。というのも、『フランキー』を撮り始めたころ、ダイアン・クルーガーはまだ無名の女優だったの。本作は3年かけて少しずつ撮っていったんだけど金銭的に行き詰まったこともあったわ。出資してもらえない理由が主演女優が有名じゃないから、というものだったくらい。けれど、3年の間にダイアンは有名になった。それはこの作品にとってもすごく有難いことだったけど(笑)。

――クルーガー自身が元モデルですよね。
そうね。ただ、モデルとしては彼女はいいことが多かった人だと思うの(笑)。だけど、共通点をいえば孤独だったということじゃないかしら。モデルの多くは若くしてキャリアをスタートするわ。つまり、人間として自我を形成し終える前にね。いろいろな国を旅するし、いろんな人にも会うけれど、せいぜい2、3 日の付き合いだったり、表面的な関係が多いのよ。そういう意味でモデルという職業は孤独だと思う。

――タイトルにもなったヒロインの名前、フランキー。何か思い入れが?
最初はね、別の名前だったの。フランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッドというミュージシャンがいたんだけど、映画のタイトルとしていいんじゃないかって思った。だけど、実在するグループだからさすがに無理で、じゃあ、フランキーって名前だけ残そうって思ったの。でもね、フランキーを演じるダイアンはその間にハリウッドに進出したでしょ(笑)。ちょっと示唆してるみたいで、面白いなって。

――現場でのダイアン・クルーガーはいかがでした?
彼女はものすごく寛大な人だと思う。3年間、少しづつ『フランキー』を撮っていったんだけど、その間、彼女は別の作品にも出た。だけど、撮影が始まる時期には必ず時間を空けてくれて、フランキーに戻ってくれたの。

――今回、初来日だとか。どこか行きたいところは?
明日の朝、早起きして築地に行こうと思ってるわ。それと、写真を撮るのが好きなので東京の街を散歩したい。もっと時間があったら、と思うわ。

 フランス映画祭(日本) - 2006 /  日本 

(取材・文 寺島万里子)

 

Author : ユニフランス東京事務所

最終更新日 : 02 11月 2011 へ 11:42 CET

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