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映画祭、イベント

09 12月 2005 へ 11:21

東京発:『マサイ』会見リポート

もうすぐ公開。マサイの戦士来日!!記念記者会見リポート

去る11月、12月に公開を控えた「Massai (Les guerriers de la pluie) / マサイ 」(テアトルタイムズスクエア他、全国順次ロードショー)のプロモーションのため、監督パスカル・プリッソン( Pascal Plisson )と、主演のマサイ戦士二人、マイナ・マコ(メロノ役)、パルカシオ・ムンテット(ロモトゥーン役)が来日を果たした。後述のケニアの首都ナイロビでのプロモーションを除いて、唯一海外でおこなったプロモーションが日本だという。

監督によると、マサイ族の戦士は、だいたい16歳~20歳の若者でありだいたい5~10年戦士の期間を過ごすとの事。撮影中の実際の彼らはもう少し若く、戸籍が存在しないマサイ族では推定20歳前後。オーディションも、22・23歳くらいのマサイの知り合いを通じて、それぞれの村に15日前位にメッセンジャーをだし、映画出演にあたって戦士のオーディションを行うことを告知。驚くべきことに、当日は約300人も、集まりみんな仕事の求人と勘違いをしていたので、映画のオーディションであるということを説明し、それで納得してくれた戦士および村人を2週間くらいかけてオーディション。役者になるべく、1ヶ月の合宿を行い、映画とはどのように作られるのか、この作品の内容などを説明した。と監督。

Q. 初めて演技をすることについて率直な感想をおしえてください
A. マイナ・マコ(メロノ役)
初めてだったので大変でした。太陽を見上げるという演技一つをとっても難しかったです。でも、監督やスタッフの方々との信頼関係や自分たちをリスペクトしてくれたおかげで最後まで演じきることができました。

パルカシオ・ムンテット(ロモトゥーン役)
太陽が眩しく、暑い中演じるのは(普段は太陽の下であまり活動をしないので)大変でした。特にファイティング・シーンで倒れるのが難しかったですが、監督やスタッフの皆さんと、とても素晴らしい関係になれたことは、いい経験になったと思っています。

Q. 映画はもう観ましたか?
A. マイナ・マコ(メロノ役)
二人とも、ナイロビのプレミアで観たのと、マサイの村で白い布をはってスクリーンにした、野営の上映会を開いた時に観ました。

Q. 自分が出ている本作品を観たときの感想を聞かせてください。
A. マイナ・マコ(メロノ役)
私たちの村にはTVや映画館などがないので、私たちにとって映画はとても新しく、その一番新しい映画に挑戦できたことをとても幸せに思いました。
パルカシオ・ムンテット(ロモトゥーン役)
映画というものが、最初はピンときませんでしたし、自分で演技をしていたのでドラマなのかと思っていましたが、スクリーンで初めてこの映画を観て、自分が演技をしているように見えず、この映画は本当のリアリティを表現しているんだと思いました。そして、自分がこの作品にかかわれたことによって、仕事の視野が広がったと思っています。

Q. ギャラはどうやって支払われたのですか?
A. パスカル・プリッソン監督
彼らにとっての出演料は大変高額なものでしたので、撮影を全て終えることができたら全額を支払うというような正式な契約書を結び、一度に振り込むと危険なので、数回に分けて、振り込みました。また、銀行の口座を開くのも彼らにとっては初めてのことでしたので、全て私たちが立会いのもと管理をしながら行いました。支払い後も、定期的に銀行に確認などをして細心の注意をはらっています。

Q. 映画を撮る前と撮った後では、マサイの方々への印象は変わりましたか?
A. パスカル・プリッソン監督
まず、撮影をする前よりも、撮影の後の方が彼らのことがよく分かりました。彼らはユーモアにあふれ、陽気で友情に厚い人たちです。

Q. 何故マサイ族を撮ったのですか?
A. パスカル・プリッソン監督
アフリカのドキュメンタリーを撮りにサバンナに行って彼らに出会いました。そして、彼らの友情の物語を撮りたいと思いました。実はカメラの後ろでも、マサイ族と私との愛と友情があったのです。

Q. 映画の中で、主人公のメロノの家は貧しいという表現がでてきましたが、彼らにとって貧しいとはどういうことなのでしょうか?

A. パスカル・プリッソン監督
彼らの富は、子どもの数と牛の数で決まります。子どもの数が多ければ、それだけ牛の面倒を見ることができます。そして、牛の数が多ければ、それだけ家族を増やすことができるのです。彼らにとって牛は、非常に大切なのです。

Q. 撮影中、心に残ったエピソードはありますか?
A. パスカル・プリッソン監督
ラストシーンが彼らのアドバイスにより変更になりました。当初のシナリオでは、主人公のメロノが一人で伝説の獅子を倒しにいく設定でしたが、マサイの文化ではいかなる状況でもグループが互いに助け合うのがルールで、たった一人でライオンを倒しになど行かいないというのです。それを受けて、彼らの考え方を尊重し、結末を変更しました。
また、撮影中に近隣の部族に私のカバンが盗まれたことがありました。マサイの戦士たちは、戦士とは言え普段は平穏な人々ですが、その場ばかりは「友人を侮辱された」と言って、ひどく興奮状態になってしまい、カバンを盗んだ部族と摩擦が起きてしまいそうになってしまいました。それほど友情に厚いということを改めて思い知らされました。

来日中、道を歩いている時はずっと歌を口ずさんでいたというマサイ族の若き戦士たち。
記者会見では、闘いの前の踊りを披露した。

 日本 

Author : ユニフランス東京事務所

最終更新日 : 07 12月 2011 へ 11:21 CET

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