『Alléluia』、『 変態村(Calvaire)』 など衝撃的な作品で知られるベルギー人監督、ファブリス・ドゥ・ヴェルツが、審査員として第7回「マイ・フレンチ・フィルム・フェスティバル(MyFFF)」に参加しています!
ファブリス・ドゥ・ヴェルツは、ベルギー王立演劇学校(リエージュ)およびブリュッセル舞台芸術学校で学んだ後、フランスのテレビ「カナル・プリュス(Canal+)」の人気情報番組「ニュル・パール・アイユール(Nulle Part Ailleurs)」に放送作家として参加しました。
監督第1作目の短編「ワンダフル・ラヴ(Quand on est amoureux c’est merveilleux(原題)」がジェラールメール・ファンタスティック映画祭でグランプリを受賞。2004年には、初の長編作品『変態村(原題:Calvaire)』 を制作しました。主演にローラン・リュカ、共演者としてジャッキー・ベロワイエを迎えたこの作品は、翌年のカンヌで批評家週間に正式出品され、ホラーファンのみならず専門家からも評価を受け、ジャンルの位置付けを超越するカルト的作品となりました。
2007年には、エマニュエル・べアール主演、ルーファス・シーウェル出演による『変態島(原題:Vinyan)』 を監督。2008年ヴェネツィア国際映画祭に正式出品されました。2014年、スリラー作品『コルト45 /孤高の天才スナイパー』を制作。ジェラール・ランヴァン、ジョーイ・スターらが出演しました。
続いて、ローラン・リュカを再び主演に迎え、『Alléluia (原題)』 を監督。この作品は、1940年代後半にアメリカで実際に起こった連続殺人事件をもとにしたもので、「ハネムーン・キラーズ」(1970年)でもこの事件を題材にしていました。『Alléluia 』 は2014年のカンヌで監督週間に正式出品され、さらに2016年開催の第6回「マイ・フレンチ・フィルム・フェスティバル(MyFFF)」では映画関係者審査員賞を受賞しました。審査委員長を務めた映画監督ニコラス・ウィンディング・レフンは、「不安と混乱を掻き立てる作品。とてつもないものを作り出したものだ」と評しました。
2015年春には、アメリカでの初監督作品 『Message From The King(原題)』 を制作します。撮影はロサンゼルスで行われ、プロデューサーにデヴィッド・ランカスター(「ドライヴ」、「セッション」)を迎え、キャストにはルーク・エヴァンス、チャドウィック・ボーズマン、テリーサ・パーマー、アルフレッド・モリーナらが顔を並べました。この作品は、2016年9月にトロント国際映画祭(TIFF)に出品されています。
この新作のさらなる情報が待たれるファブリス・ドゥ・ヴェルツですが、第7回「マイ・フレンチ・フィルム・フェスティバル(MyFFF)」に審査員として参加することが決定。ドゥ・ヴェルツらが選ぶ「映画関係者審査員賞」の受賞作は、2月13日に発表です!