「Les Choristes / コーラス」がスペインで130万を越える観客動員数を記録
2005年3月、フランス映画数作品がフランス国外で素晴らしい成績を収めました。スペインでは「コーラス」が過去10年来最も多くの観客を動員したフランス映画のトップ10入りを果たしています。
「コーラス」は「Asterix et Obelix / アステリックス」の2作品や「L’Ours / 子熊物語」「Le fabuleux destin d’Amelie Poulain / アメリ」といった作品に続き9位にランクイン。Alta films の配給により12月3日にスペインで公開がスタートしたこの作品ですが、総売上660万ユーロ、動員数133万3千人を記録しています。なお、上映期間中の最高時には120館で公開されました。
Christophe Barratier 監督による本作品はイギリスでも Pathe Entertainement の配給により、3月11日に64コピーで公開が始まっています。3月末の時点で総売上約70万ユーロを記録しました。
またアメリカでは1月14日に公開が開始され、快調に上映が続いています。配給を担当するのはMiramax、3月末の時点で当初の34館から56館となり、徐々にコピー数を増加させています。なお総売上は120万ドル、動員数にして約20万人を記録しました。
フランス国外でヒットしているもう一つのフランス映画「Un long dimanche de fiancailles / ロング・エンゲージメント」は世界ツアーを続行中。Jean-Pierre Jeunet 監督によるこの作品は他国同様 Warner の配給により3月12日に日本で公開が始まりました。公開開始から一週目の時点で総売上120万ユーロ、動員数14万人を記録しています。
年初以来ヨーロッパ各国で公開が続くこの作品ですが、ドイツで動員数58万人、総売上350万ユーロ、スペインで32万人、160万ユーロと、「コーラス」と同じ国々で最上の数値を記録しています。
イギリスでは、Pathe Entertainement の配給による「Pollux (Le manege enchante) / 仮題:ポリュックス(魔法のメリーゴーランド)」が850万ユーロ相当の総売上、動員数にして82万5千人を記録。3月末に上映期間を終了しましたが、フランス映画には進出が難しいと言われる市場で予想外のヒット作となりました。
再びイギリス、UGC films の配給により3月18日、16コピーという小規模なスタートを切ったFrancois Ozon 監督作「5 x 2 / ふたりの5つの別れ路」ですが、その1週半後には25万ユーロの売上を記録し、快調なスタートを切りました。
Emir Kusturica 監督の最新作「La vie est un miracle / ライフ・イズ・ミラクル」の公開がイタリアで始まりました。Fandango の配給で3月4日にリリースされ、3月末時点で総売上60万ユーロ、動員数10万7千人を記録しています。イギリスの受け入れは今ひとつで、Artificial Eyeの配給で3月11日から3館のリリースとなっています。ニューヨークでは、3月11日から20日にリンカーンセンターで開催された“フレンチシネマ・ランデブー”が大成功。この映画祭では、まだアメリカで配給会社のついていないフランス映画が紹介され、さらに今年は女優 Catherine Deneuve へのオマージュとしてアリアンス・フランセーズにて特別上映会が行われました。開催中は約50作品の上映に1万3千人を越える人々が足を運びました。
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