2003年4月、5月の2ヶ月間に渡り、Le Peuple Migrateur 「WATARIDORI」と「TAXI 3」の2作品が特に注目を浴びました。
「WATARIDORI」はUNIFRANCEチャート内の5カ国で計46万8千人の観客を動員し、また「Taxi 3」は日本、ロシア、台湾、スペインの各国で好成績を記録しています。
ポーランドでは、「WATARIDORI」は2003年4月4日に Kino Swiatにより70本が劇場公開されました。 封切りから2ヶ月間で26万9千人以上の観客を集め、1997年同国で36万1千人の観客を動員したMicrocosmos 「ミクロコスモス」に劣ってはいるものの、ドキュメンタリーとしては素晴らしい成功を収めました。「WATARIDORI」はまたアメリカでも成功を収めています。アメリカではSony Picturesにより43館で上映され、4月18日の封切り以来、5月末時点で114万ドル以上の興行成績を記録しています。
なお、過去2ヶ月間でフランス映画の観客を最も多く動員したのはアメリカです。Paramount配給、5月9日封切りのL’Homme du train 「列車の男」は5月末時点で約11万3千人(興行成績66万ドル)を集めました。またFox Searchlight配給、5月16日封切りのL’Auberge Espagnole 「スペインの宿」は同時期に10万1千人(興行成績58万8千ドル)を記録しています。同じくアメリカの外国語版フランス映画に関しては、Le Pianiste 「戦場のピアニスト」がアメリカおよびカナダ英語圏での功績として興行成績3200万ドル以上を記録し、快進撃を進めています。
一方Taxi 3はUnfiranceのTop15では5位と低めのランクインですが、チャート圏外の国々で大きな成功を収めています。Gerard Krawczyk (ジェラール・クラヴジック) 監督による本作品は、まずはロシアで瞬く間に成功を収めました。3月27日にDVD Groupが110本劇場公開した後、4月末時点で既に119万人の観客を記録します(ちなみに、 Taxi 2 はロシアで2001年に57万5千人を動員しました)。日本では、Taxi 3は劇場公開後初の週末5月16日~18日の間に150万ユーロを超える興行成績を記録し、ボックスオフィスのトップに躍り出ました。その後Asmik-Aceにより212本で上映され、5月末の時点で52万人を動員しています。台湾では、3月28日の封切り時に好調なスタートを切った本作品は、4月末の時点で観客数13万人に達しました。Tripicturesが5月16日以来131本を劇場公開しているスペインでの好成績も一筆に値します。2週間で16万8千人を集めており、各プリントごとの週平均では641人を動員していることになります。
ズーム
ベルギー人はChouchouファン
2003年4月9日、les films de l’Elyseeによるリリース以来、Merzak Allouache (メルザック・アルアッシュ) 監督作のChouchou「シュシュ」はベルギーのボックスオフィス第4位となりました。本作品は封切り以来12万3千人を動員しています。
イタリアのL’Adversaire「見えない嘘」
4月11日に Nexoが67本で劇場公開したNicole Garcia (ニコル・ガルシア) 監督作L’Adversaire 「見えない嘘」は、イタリアで重要な公開作品となっています。イタリアのNexo社はこれまでにSur mes levres、Reines d’un jourのフランス映画2作品を劇場公開しています。「見えない嘘」は11万4千人を動員しています。
「スペインの宿」に押しかけるケベック人
Cedric Klapisch (セドリック・クラピッシュ)監督作L’Auberge Espagnole 「スペインの宿」の世界的成功は続きます。ケベックではChristal Filmsが3月21日から劇場公開を開始し、現時点で16万人を超えるの観客数を記録しています。
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