あらすじ
モ ンド(オヴィデュー・バラン)は遙か山の向こうか、海の彼方からやって来て、人々が気づいた時にはニースの町に住み着いていた。自然と共に暮らすモンド は、草いきれの中でまどろむのが好きだった。モンドは野良犬たちを収容する制服の男たちを恐れ、彼らはただ世の子供たちと違うというだけで、モンドを施設 に入れようとしていた。だが、そんな時は犬のようにすばしこく身を隠し、決して捕まらなかった。モンドは、気に入った人がいると「僕を養子にしてくれ る?」と尋ねたが、大抵の大人たちは驚いて応答ができない。モンドを好きな人々が少しずつ増え、彼らはまるで家族や優しい先生のようにモンドを可愛がっ た。船を持たない船乗りのジョルダン(モーリス・モラン)は、石に刻んだ文字で字を教えてくれた。モンドはホームレスの老人を“ダディ”と呼んで親しむ。 ダディ(ジェリー・スミス)とその友人の魔術師(フィリップ・プティ)と連れ立って埠頭に行き、魔術を皆に見せて優雅な素振りでモンドはチップをもらい集 める。ある日、モンドは熱を出し、高台の屋敷にたどり着き、庭の草の上で眠ってしまった。目が覚めると優しい顔をしたベトナム人の老女ティ・シン(ピエ レット・フェシュ)が心配そうに見下ろしていた。モンドは金色の光に溢れた屋敷で、初めて自分の居場所を見つけたような気がした。ティ・シンは夜、モンド と庭に座って星空を眺めていると、突然悲しみがこみ上げてきた。やがて、役人たちの手によって、モンドは姿を消した。そして、人々は何か大切なものを失っ たことに気づくのだった。
クレジット
監督 (1)
俳優 (5)
映画製作・配給会社 (3)
クレジットタイトル詳細 (12)
- 製作代表 : Michèle Ray Gavras
- シナリオライター : Tony Gatlif
- フォトディレクター : Éric Guichard
- 監督補佐 : Alexandre Gavras
- Editor : Nicole Berckmans
- 録音技師 : Philippe Richard
- 原作者 : J.M.G. Le Clezio
- 撮影技師アシスタント : Patrick Ghiringhelli, Claude Garnier
- 音声編集担当 : Fabien Krzyzanowski
- Assistant editors : Caroline Chatriot, Pauline Dairou, Valérie Niddam
- 装飾 : Denis Mercier
- サウンド・ミキサー : Dominique Gaborieau
技術面詳細
- タイプ : 長編映画
- ジャンル : フィクション
- テーマ : 子供時代, 彷徨
- 言語 : フランス語
- Original French-language productions : 不明
- 製作国 : 100%フランス
- 製作年 : 1995
- フランス公開 : 17/04/1996
- 上映時間 : 1 時間 20 分
- 経過状況 : 公開済み
- ニュメロ·デ Visa : 86.747
- ビザ発行日 : 10/05/1995
- CNC助成 : はい
- 生産のフォーマット : 35ミリ
- カラータイプ : カラー
- 画面セット : 1.33
興行収入・公開作品
ニュース&アワード
映画祭でのセレクション (1)
About
"This is the story of a ten-year-old boy from the countries living on the edge, those countries de-stroyed by misery and war: Albania, Romania, Kurdistan and so many others... It's the story of a street child and, through him, of all martyred children. Yet it's not a tragic tale. Mondo arrives in Nice, the epitome of a rich city. He could try to make everyone feel guilty. Instead, he has the courage to give, to give a smile. Mondo, the little prince, brings happiness to the outcasts in the street. It's a tale based on reality."
(Tony Gatlif)