あらすじ
人里離れた村、モラセイは次々に暴力的だったり、ばかげていたり、時には呆れるほど無邪気だったり、素晴らしい人物図鑑を提供する。アメリカに行くことを夢見る床屋の娘リリが言うように「みんな頭がおかしい人ばっかり」。
セザールはちっとも国を離れたいとは思わない。貪欲な楽天家だ。村の人々が好きで、彼らを好きなように押しのけ、気まぐれに挑発していればそれでよい。彼は村人たちは皆狂ってはいるが、無礼さに欠けていると思う。特に友だちのドゥーズ、狩猟用の銃の口径から12なんてあだ名がついたのだが、彼はセザールにとってまさに魅惑そのものだ。
忘れがたい酩酊、クレー射撃での大喧嘩、ぎこちない羞恥心と共に、言葉半ばで打ち明けあうヤマシギ狩り、羽目を外したラグビー試合、牛の群れと即席の夜明けの闘牛…。セザールは何でも無邪気に軽やかに楽しむ。たまに羽目を外すけれども。
リリはセザールが好きだ。彼も喜んでリリと付き合うが、ドゥーズが彼女の魅力にほれ込んでしまったと知り、わざとリリを絶望させて彼女の苦悩を利用して友だちの腕に飛び込ませる…。そして二人は結婚する。セザールが二人を幸せにしたのだ、遊び気分で。だが彼にはドゥーズの無邪気さもなければ、リリの清純さもない。セザールは幸せにはあまり向いていないのだ。ますます絶望し、どんどん不安になるセザール…。
途方もない強盗の途中、あらゆる慎みを失い狂気の沙汰で男を一人殺してしまう。今や逃亡の身で、ドゥーズが彼をかくまう。関係が逆転した。明け方、ヤマシギ狩りの最中に、ドゥーズは口径12の銃を一発放ち、セザールを完全に彼自身から自由の身にする。セザールからは生きることを教えられていた。ドゥーズは解放の代わりにこの最後の一発しか与えることができない。二人の間で暗黙の約束、長い間封印されていた協定であったかのように。
そして嵐の静まったモラセイは、優しい狂気に戻るのだった…。.
クレジット
監督 (1)
俳優 (6)
映画製作・配給会社 (3)
クレジットタイトル詳細 (13)
- 製作代表 : Damien Odoul
- Screenwriters : Damien Odoul, Antoine Lacomblez
- フォトディレクター : Pierre David
- Assistant director : Bénédicte Darblay
- Editor : Marie-France Poulizac
- 録音技師 : Pascal Armant
- Costume designer : Anne Schotte
- 原作者 : Damien Odoul
- 共同製作 : Pierre Chevalier
- 撮影技師 : Patrick Grandperret
- Assistant editor : Michelle Dashefsky
- 装飾 : Alain Frentzel
- サウンド・ミキサー : Gérard Lamps
技術面詳細
- タイプ : 長編映画
- ジャンル : フィクション
- 言語 : フランス語
- その他の国の共同制作者 : フランス (100.0%)
- Original French-language productions : 不明
- 製作国 : 100%フランス (フランス)
- 製作年 : 1992
- フランス公開 : 13/09/2004
- 上映時間 : 1 時間 31 分
- 経過状況 : 公開済み
- ニュメロ·デ Visa : 81423
- ビザ発行日 : 11/10/2004
- CNC助成 : 不明
- 生産のフォーマット : 35ミリ
- カラータイプ : カラー