審査委員会のメンバーにインドの映画監督アヌラーグ・カシャプが決定しました。
Anurag Kashyap は2000年に初の長編作品 『 Panach 』 を制作。しかしこの作品は、検閲委員会からの禁止を受け、インドでは現在も未公開となっています。次いで、1993年にボンベイで実際に起こったテロ事件をもとにした作品 『 Black Friday 』 を制作。2004年ロカルノ国際映画祭に出品されたほか、2005年にはロサンゼルス・インド映画祭でグランプリを獲得しました。
2009年には、シャラト・チャットーパディヤーイ原作でベンガル古典文学を代表する作品 『Devdas 』 を映画化した作品 『 Dev.D 』 を制作。インド映画界に革命を巻き起こした先品として、世界から大きな称賛を得ました。
また、『 Gulal 』(2009年)、『 The Girl in Yellow Boots 』(2011年) に続いて制作された 『 Gangs of Wasseypur (血の抗争) 1 & 2 』 は、2012年カンヌ映画祭の監督週間で上映されました。2013年の監督週間には、『 Ugly 』 の監督として、そして 『 Bombay Talkies 』 の5人の共同監督の一人として、また、Amit Kumar 監督 『 Moonsoon Shootcut 』、Ritesh Batra 監督 『 The Lunchbox 』、Ari Folman 監督 『 The Congrees 』 の共同プロデューサーとしてもカンヌに出席しています。
2009年の第66回ベネチア国際映画祭で審査委員会のメンバーとなったほか、2013年のサンダンス映画祭でも審査員を務めました。世界にインド映画のヌーヴェル・ヴァーグを知らしめたとして、その動きをさらに牽引してゆく重要な存在として認識されています。