先日、アニエス・ヴァルダにアカデミー栄誉賞が贈られました。女性の映画監督としては初の受賞となります。これを記念して、去る12月11日(月)、「Women in Motion(ウーマン・イン・モーション)」プロジェクトを進行中のKering(ケリング)とユニフランスとで共同祝賀パーティーを開催。映画・芸術・文化の各界から130名以上のゲストが出席しました。
総勢135名の列席者の中でも、とりわけ多くを占めたのが映画関係者たち。ダニエル・トンプソン(『セザンヌと過ごした時間』『モンテーニュ通りのカフェ』)、ロバン・カンピヨ(『BPMビート・パー・ミニット』『パリ20区、僕たちのクラス』)、トニー・マーシャル(『逢いたくて』)、ジャック・オーディアール(『預言者』『真夜中のピアニスト』)、ミシェル・アザナヴィシウス(『アーティスト』『あの日の声を探して』)、レベッカ・ズロトヴスキ(『プラネタリウム』『美しき棘』)、セリーヌ・シアマ(『トムボーイ』『水の中のつぼみ』)など、映画監督たちに並んで、イザベル・ユペール、ジェーン・バーキン、サビーヌ・アゼマ、ルイ・ガレルなど、俳優陣からも錚々たるメンバーが顔を揃えました。また、音楽、造形芸術の世界からも、作曲家のミシェル・ルグラン&女優のマーシャ・メリル夫妻、ミュージシャンのMことマチュー・シェディッド、アーティストで写真家のJR 、同じく造形芸術家のプリュンヌ・ヌーリーらが祝賀に駆けつけました。
また、Kering(ケリング)の会長兼最高経営責任者(CEO)フランソワ=アンリ・ピノー、ユニフランス代表イザベル・ジョルダーノ、同会長セルジュ・トゥビアナ、フランソワーズ・ニセン文化大臣、ユネスコ事務局長オドレイ・アズレ、シネマテーク・フランセーズ館長フレデリック・ボノーといった、映画・文化の振興を推進する各機関の代表者たちとともに、フロランス・ガストー、ジャン・ラバディ、メリタ・トスカン・デュ・プランティエ、ナタナエル&エリシャ・カルミッツ、サンドリン・ブラウアーといった映画プロデューサー・製作指揮者らも、この華やかな祝いの場に出席しました。
パーティーの主役、アニエス・ヴァルダを近くで温かく見守っていたのは、衣装・美術ディレクターで映画プロデューサーでもある娘のロザリー・ヴァルダ、息子で映画監督・俳優のマチュー・ドゥミ、そして孫で撮影監督のヴァランタン・ヴィニェと、その妻で女優のデボラ・フランソワ。
アニエス・ヴァルダは、「Women in Motion(ウーマン・イン・モーション)」のコンセプトに賛同し、Kering(ケリング)がプロジェクトを始動した2015年当初からトークイベント等に参加をしてきました。その中で、監督としての自身の映画人生、乗り越えてきた壁の数々について振り返り、次のように語っています。
「私たちの仕事は、技術や感性が認められて、評価されるもの。その人が男性か女性かなんて関係のないことなのよ。」
フォトギャラリーはこちら