第 11 回目を迎えたフランス語圏映画のオンライン映画祭、マイ・フレンチ・フィルム・フェスティバルもついに閉幕いたしました。さっそく受賞作品の発表です!
今年もフランス語映画に元気を与えてくださった世界中の皆さま、本当にありがとうございました。今年も視聴回数は 1,300 万回を超え、最高記録を更新することができました。
それでは、第 11 回マイ・フレンチ・フィルム・フェスティバル(MYFFF)の受賞作品を発表します。
国際審査員賞
モニア・ショクリ、フランコ・ロリ、ムニア・メドゥール、ジャンフランコ・ロージ、ロザリー・ヴァルダからなる国際審査員団が満場一致で国際審査員賞に選んだ作品は…
『思春期 彼女たちの選択』(監督:セバスチャン・リフシッツ、製作:Agat Films & Cie / Ex Nihilo、配給:The Party Film Sales)
「セバスチャン・リフシッツ監督は、エマとアナイスの親密さ、友情の深さ、家族愛、登場人物間に流れる愛をみごとに描き上げ、観る者に共感を抱かせました。
『思春期 彼女達の選択』は、フランスの田舎町に住む 2 人の少女の成長を、正確かつ滑稽に、ときに残酷に描いた人間味あふれる作品です。エマとアナイスの5年間の成長を通し、2010 年代のフランスの若者が味わった現実と、育った環境にかかわらず適応が難しいフランス社会の実情を映し出しました。
繊細なカメラワークで、監督の求めるリアルが細部にわたって描かれている作品です。セバスチャン・リフシッツ監督は、ドキュメンタリーとフィクションの境界線を押し戻しながら、常に適切な距離感をとって被写体を捉えることに成功しています。」
国際報道機関賞・長編部門
スザンヌ・ブルク、ロビー・エクシエル、ズフール・ ハルバウィ、ケイティ・パーカー、ダリア・ポーリュシカ、クラレンス・ツイ、ヴェロニカ・ザジュドラからなる国際報道審査員団が満場一致で国際報道機関賞に選んだ長編作品は…
『ジュゼップ』(監督:オーレル、製作:Les Films d'Ici Méditerranée、配給:The Party Film Sales)
「満場一致で『ジュゼップ』に長編・国際報道機関賞を授与することを決めました。この映画は、一人の人間の人生と政治、そして芸術を同時に描いた、とことん完成された信頼できる作品です。
オーレル監督は、カタルーニャ出身の芸術家、ジュゼップ・バルトリの作品を演出として見事に取り入れ、芸術家の遺産、アニメーションの力、そして映画全般に対する尊敬の気持ちを描くことに成功しています。」
国際報道機関賞・短編部門
国際報道審査員団が国際報道機関賞に選んだ短編作品は…
『言葉にならない』(監督:エロディ・ワラス、製作:2.4.7. Films (247 Films)、配給:Shortcuts)
「今日問題とされているテーマに絶妙なユーモアを交えた、その瑞々しくも巧みな手法を評価し、エロディ・ワラス監督の『言葉にならない』に短編国際報道機関賞を授与することを決めました。本作からは、ぶれることのない自信に満ちた女性監督の姿が感じられます。」
観客賞・長編部門
『ジュゼップ』(監督:Aurel 、製作:Les Films d'Ici Méditerranée、配給:The Party Film Sales)
観客賞・短編部門
『幕あい』(監督:Anthony Lemaitre、製作:Tripode Productions、配給:Shortcuts)