2006年10月21日から29日にかけて行われる第19回東京国際映画祭の概要が明らかになりました。
7月31日に行われた記者会見で、来たる10月21日から29日にかけて行われる第19回東京国際映画祭(通称 TIFF、国際映画製作者連盟公認の世界12大国際映画祭中のひとつ)の概要が発表されました。
会場は昨年同様、六本木ヒルズのVirgin Toho Cinemas(毎年3月に開催されるフランス映画祭日本でもこの会場を使用しています)、 Bunkamura (渋谷)をメインに都内の会場で行われます。
TIFF の心臓ともいえるコンペティション部門は芸術的要素と大衆性を併せ持つ15本のフィルムによって競われます。今年はフランス映画ではミシェル・ハナザビシウス監督のOSS 117, Le Caire nid d’espions(邦題: OSS 117 カイロ、スパイの巣窟)が選出されています。
このコンペティション部門の他に、3つの異なる部門『特別招待作品』部門(アメリカ、日本、ヨーロッパの22作品)、『アジアの風』部門(アジア映画25作品)、『日本映画、・る視点』部門(日本映画の新作)が併設されています。そしてこのイベントと連動してフィルムマーケット( TIFFCOM)、市川崑特集、鈴木清順監督デビュー50周年特集、東京国際女性映画祭(ダニエル・トンプソン監督のFauteuils d’orchestre (仮題:オーケストラシート)が選出されています)、アニメーション作品部門などが行われることになっています。
なお、この映画祭はクリント・イーストウッド監督の Flags of our fathers (邦題:父親たちの星条旗)で幕を開け、市川崑監督自身が1976年にメガホンをとった作品のリメイク、 Murder of the Inugami Clan (邦題:犬神家の一族)で幕を閉じます。
また、国際コンぺ審査委員は、現時点ではヴェネチア映画祭ディレクター、マルコ・ミュレール、そしてジム・ジャームッシュ監督のミステリートレインにも出演していた女優、工藤夕貴の参加が決まっています。