2003年6月18日から22日開催の第11回フランス映画祭横浜では、最新作、未公開作品を取り混ぜた長篇映画22作品、および短編映画6作品が上映されます。
長篇映画22作品のうち、5作品は既に日本で公開が決定しており、劇場公開前のプレミア上映となります。
今回フランス代表団団長として俳優のVincent Perez (ヴァンサン・ペレーズ)が迎えられ、フランスの監督、男優・女優、エージェント、プロデューサー、セラーら映画関係者を率いて来日します。
映画祭での上映と並行して、英語字幕付きデジタルサウンドDVD/ビデオ上映による「映画見本市」も開催されます。こちらではフランスのセラーがフランス映画最新作を映画祭とは別に御紹介します。
映画祭開始以来10年間、毎年40から50のフランス映画が東京そして日本各地の映画館で公開されていることからお分かりのように、フランス映画祭は配給会社がフランス映画を日本の観客に紹介する絶好の機会となっています。東京のミニシアターへの進出により成功を築いて来たフランス映画は、今でも古くからの熱心なファンを保ち続けていますが、近年はシネマコンプレックスの観客、という新しい観客層をも獲得しています。
シネマコンプレックスの発展とフランスらしい映画製作への回帰とが日本の配給会社の信用を回復し、今では数々のフランス映画の公開が野心的に企画されています。2001年ではRivieres pourpres「クリムゾン・リバー」がプリント数262本、Yamakasi「ヤマカシ」が130本、Le Fabuleux Destin d'Amelie Poulain「アメリ」が 50 本を超える公開となりました。フランス映画の大規模な公開スタイルは定着し、2002年ではVidocq「ヴィドック」、 8 femmes「8人の女たち」、 Le Pacte des loups「ジェヴォーダンの獣」の3作品はほぼ100本が公開され、 Wasabi は 221本のリリースとなっています。
以上のように状況は10年間で変化し、フランス映画の日本における配給は二つのスタイルの異なる市場へと発展を遂げています。この新しい状況は各作品の取扱いに差別を生み出すどころか、あらゆる作品に対し、それぞれの可能性や観客層に見合った公開スタイルを可能にしているのです。
2002年にはフランス語の映画に200万人を動員し、動員数および収益の記録(フランス映画の市場占有率1.3%)に達したように、この新しい状況が業績面で有益であることは明らかです。 2002年はフランス映画の占める地位の強化、そして市場拡大の一年となりました。日本は非フランス語国のうち、フランス映画にもっともオープンな国となっています。
フランス映画祭横浜は横浜市の後援、在日本フランス大使館の協力の元、Unifranceが主催するイベントです。
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