2007年度、フランス映画の総動員観客数は177,5人でした。2005年と比べて6%減の結果となりました。
1984年以来最高の成績となった2006年のフランス映画市場(45%)。2007年は少し成績は低下したものの、約35%のシェアを占める結果となりました。アメリカ映画は活気を取り戻し60%という市場を占めています。その結果、今日ではフランス・アメリカ映画を除けばわずか6%のシェアという状況になっています。
2007年2万人以上の総動員を叩き出したフランス映画は以下3作品となりました。
ー エディット•ピアフ〜愛の讃歌〜 世界中で絶賛されたこの作品でのパフォーマンスは2007年度最高の興行成績を記録。(動員数520万人)
ー Taxi 4 / タクシー4 同じ日に封切りとなった当作品は450万人を動員。
ー Ensemble, c'est tout /幸せになるための恋のレシピ 世界中で知られる2人のフランス人俳優 Audrey Tautou とGuillaume Canet のポスターも話題を呼び230万人を動員。
2006年には18作品が100万人以上の総動員観客数を超えたが、2007年度は12作品が優秀な成績を残しました。作品は以下の通り: Le Cœur des hommes 2 秘密 Prix à payer (Le) 画家と庭師のカンパーニュ Moliere / モリエール 恋こそ悲劇 99 Francs Danse avec lui / 仮題:彼とのダンス 、プレスの絶賛により話題になった 、クリスマス公開として きつねと私の12か月 がヒットしました。
2006年50万人突破を記録した作品が39だったのに対して2007年は25という結果に終わりました。 Michou d'Auber / 仮題:ミシュー・ドーベール Jacquou le Croquant サイン・オブ・デス Trois Amis L' Invité L' Auberge rouge L' Ile aux trésors / 仮題:宝島 など成績が伸び悩んだ作品もありましたが、嬉しいサプライズもありました。 Contre-enquete / 仮題:反捜査 Odette Toulemonde / 地上5センチの恋心 Le Serpent / 蛇男 などの作品は、Jean Dujardin Catherine Frot Clovis Cornillac ら俳優の知名度も一躍買った事でしょう。また作家性の強い 仮題:多分愛してる 引き裂かれた女 の2作品も多くの観客を動員しました。
以上2007年のフランス映画成績はまずまずと言ったところ。2008年は既に公開が控えている Merry Widow Astérix aux jeux olympiques パリ Female Agents MR 73 などを引っ提げ、前々年度の成績に勝る結果を期待したいところです。