French Film Panorama in China が4/30、北京フランス文化会館での上映をもって閉幕した。
動員数に関して:Chengdu 3750名 (95%) 上映作品:8作品 Wuhan 1723名(95%) 上映作品:短編作品他、 Ensemble, c'est tout /幸せになるための恋のレシピ , Mèche blanche, l’aventure de petit castor 等 北京: 1520名(41%) 上映作品:7作品 (予定数は23作品)
今年は政治的理由により、予定していたよりも大幅に少ない観客動員数となった。それに伴い、事前に販売されたチケットの払い戻しや、キャンセル作業など、プロモーションを大々的に行っていただけに残念な結果となった。
【政治的側面での難しさ】今年は4/11に最初の作品の上映を予定していたが、その数時間前に映画館責任者へ、政府の調査が入りパノラマを取り止める事を要求された。無事に予定通り行われたが、参加者は極端に少なかった。北京を除いた地方では順調に進められたが、日曜になっても北京では相変わらず人の入りが少なく、フランスのハイパーマルシェ・カルフールに対するボイコットの影響も少なからず影響していると思われる。翌日には記者達からチベットに関するフランスのプレス報道に関する質問も飛び交うようになり、討論会は早く切り上げる結果となった。その更に翌日にはフランスのアーティスト代表団がフランスへ帰国、無事に終了となったものの、討論会の短さに案じる声もあった。
【政治的側面以外での結果】以上の時事的問題を除けば、ポジティブな結果も数多く得られた。オープニング式典は映画祭のような華やかな盛り上がりをみせ、俳優の登場、ギリシャ風の装飾に彩られた。観客も上映作品を堪能し、どこの都市でも短編映画に関する関心の高さは、こちらとしてもとても嬉しい驚きであった。4/12にはChina Film, Huaxia, Le SARFTと言った中国の配給会社との公式会議も行われ、フランス映画の中国での上映の少なさへの疑問の声があがったり、もう一度フランス映画を見直すべきとの意見も聞かれ、有意義なものとなった。このようにしてフランス側、中国側の双方がこれからも話し合いを続ける事で同意し、次回フランス、もしくは中国でのフランス映画上映の際での再会を約束した。
また、Mr.Seydoux, Mme Caylaの両氏は来年もフランス映画のパノラマを開催したい意向を示し、より多くのアーティストの渡航を可能にし、短編を含めたより多くの作品の上映をしたいと話した。