最近封切られたフランス映画の紹介。
" バビロンA.D. "は今季フランス映画の興行成績を世界的に見て、一番の結果を導いた映画である。フランス国内で9月下旬より公開され、1ヶ月で2700万ユーロの興行成績を記録、同作品制作費の約半分の収入となる。ドイツでは36万人、イギリスでは23万人、メキシコでは76万人、ポルトガルでは14万人。東欧州は通常、このようなタイプの映画は好成績をあげる傾向にあり、ポーランドで13万人、ウクライナで7万5千人といずれも健闘している。ロシアに至っては100万を越える動員を記録している。
" Taken/96時間 "はBabylone A.D.に続いて、世界中で快進撃を続けている。Pierre Morel監督の同作品、春先の中国・韓国での成功に引き続き、スペインやオーストラリアでもヒット。そして今回はイギリスで23万人(9/26公開)、メキシコで122万人(8/22公開)、ロシアで11万人(9/18公開)、ニュージーランドで7万5千人、チリで3万2千人(共に9/4公開)を記録している。
" Il y a longtemps que je t'aime/ずっとあなたを愛してる "では文芸的な映画として驚くほどの動員を記録している。スペインでは8/29から38館で公開し6万人を動員、イギリスでは9/26から29館で公開し2万3千人を動員した。アメリカでは10/24、ドイツでは11/13に公開が決定している。
またイタリアでは" ロルナの祈り" が2万人(38プリント,9/19公開)、アメリカではUn secretが2万6千人(8プリント,9/5公開)と、健闘している。
Vilain petit canard et moi (Le) / 仮題:みにくいアヒルの子と私 "は特にラテン系諸国での成績が芳しく、8/29公開のメキシコでは10万人動員、9/4公開後チリでは3万4千人を動員した。
同作品はイギリスとの共同製作。フランスでの公開に比べて、世界各国での公開においては4倍もの好成績を残す事になった。
以前お伝えしていた" Ne le dis a personne / 唇を閉ざせ "は、已然としてアメリカで公開中。未だに100プリントで公開しており、動員は77万5千人を越えた。