2003年11月のフランス語映画チャートでは、「Tais-toi (ルビー&カンタン)」と「Mauvais Esprit 」が特にベルギーとスイスの観客動員数によりトップとなっています。
11月のベストスコアは「Tais-toi」のイタリアでの記録。11月14日にFilmauro から169本という大規模な配給でスタートしたこの作品は、公開後2週間で18万4千人を動員、興行収入112万ユーロを記録しました。第一週より、「Love actually (ラブ・アクチュアリー)」、「Matrix Revolutions (マトリックス・レボリューションズ)」、「Mystic river (ミスティック・リバー)」に続きイタリアのボックスオフィス第4位にランクインしています。ベルギーではCineart 配給の「Tais-toi」は、勢いに乗り12月4日時点で興行収入97万ユーロ、17万人を超える動員数を記録しました。11月の一ヶ月でみると、計28館の総売上は65万7千ユーロとなっています。スイスのフランス語圏では、Frenetic Films の配給により10月22日に6本での公開がスタートし、2週目には10本に増強されました。11月中は、コピー一本につき平均約1200名の観客を動員したことになります。
「Mauvais Esprit」もまた、ベルギーでチャート2位にランクインして好成績を挙げています。11月5日、Alternative 社配給により20本の公開がスタートし、12月4日の時点では既に63万ユーロの売上を記録しています。コピー毎平均観客数では、第一週目に3796人という素晴らしい結果となりました。
一方「L’ Auberge Espagnole (スペインの宿)」はついにドイツ、オーストリアでも公開が始まり、ヨーロッパの他の国々同様、快進撃を続けています。ドイツの配給会社Tobis は当初11本でリリースしましたが、コピー数は2週目には43本、3週目には48本と着実に増加しています。3週間で9万5066人を動員したのですから、相当な利益をもたらす展開と言えます。
そして今月最後の嬉しい驚きは、「Triplettes de Belleville (ベルビルのランデブー)」のアメリカでの大成功。Sony Pictures Classics が11月21日、Sylvain Chomet 監督による本作品の公開をスタートさせ、6本のみの上映にもかかわらず、1週間で14万3千ドルの売上を記録しています。これは動員数2万4千人に相当し、推定コピー毎平均観客数約4000名という好成績です。
9月19日のニューヨーク劇場公開開始以来、Nicolas Philibert 作 「Etre et avoir (ぼくの好きな先生)」 はアメリカで毎週ますます多くの観客を動員し続け、配給を担当した New Yorker Film にとっては素晴らしい成功作となりました。公開当初3本でスタートした本作品は、7本に増やされ、11月27日時点で36万9千ユーロを記録しています。
フランスも参加した合作映画「Dogville (ドッグヴィル)」は、チャート集計国16カ国中、7カ国で現在公開されています。本作品は今月、イタリアでベストスコアを記録しています。11月7日に88本で公開が始まり、以来3週間で興行収入140万ユーロ、24万7千人を超える観客を動員しました。
フランスが参加したもう一作、Denys Arcans 作「Les invasions barbares (幸せな最期)」は11月21日にアメリカで、同月27日にドイツで公開が始まっています。アメリカでは公開開始後一週間で、8本の上映により3万2400人を動員し、16万5千ドルの収入を記録する好成績となりました。
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