第70回ゴールデン・グローブ賞では外国語映画賞で3編のフランス映画が賞を競います。賞の発表は2013年1月中旬。
ロンドンとトロントで行われた最近の映画祭で大好評を博した, 君と歩く世界 (錆と骨)は、11月下旬に北米で封切りとなってから、高い評価を得ています。ゴールデン・グローブにノミネートされたのは2010年の「A Prophet(預言者)」に次いでJacques Audiard監督の作品では、これが2作目となります。
「錆と骨」の主演Marion Cotillardは、主演女優賞(ドラマ部門)にノミネートされています。Marion Cotillardは2008年にも 「La Vie en Rose/La Môme(エディット・ピアフ~愛の讃歌)」で同賞を受賞しています。米メディアで本映画をプロモートしているCotillardは。アカデミー賞のノミネートに一番近い存在でもあります。 1月に発表されるSAG 全米映画俳優組合賞および放送映画批評家協会賞にもノミネートされています。
Eric Toledano and Olivier Nakache の
このフランス映画2作品は、スカンジナビア映画2作品とMichael Hanekeの「Love、Amour」とともにゴールデン・グローブ賞を競います。
カンヌ映画祭でのパルムドールとヨーロッパ映画賞の受賞をはじめ、 「Love、Amour」 はアメリカでいくつも賞を得ています。ニューヨーク映画協会、ナショナル・ボード・オブ・レビュー、ロサンゼルス映画批評家協会では作品賞を受賞しています。主演の Emmanuelle Riva はゴールデン・グローブではノミネートを逃したものの、ロサンゼルスとボストンの映画批評協会では女優賞を受賞しています。
同様にゴールデン・グローブにノミネートされているAlexandre Desplat は今回で5回目の作曲賞でのノミネート。今回のノミネートは「錆と骨」ではなく、アメリカ映画「Argo」の作曲によるものです。Desplatは2006年にもゴールデン・グローブ賞を受賞しており、アカデミー賞ノミネートの常連でもあります。