ある地方の城館の持主であ る老未亡人が死に、孫娘ミレナ(フランソワーズ・ブリオン)と公証人ミゲル(ジェラール・バレー)は遺産相続人を招集することにした。ミレナとともに相続 人に指定されている従兄妹のジャン・ポール(ポール・ゲール)とセラフィーヌ(アレクサンドラ・スチュワルト)兄妹が城館にやってくることになった。セラ フィーヌ=愛称フィフィヌがまず到着し、ついで一人の男がやってきた。彼はフィフィヌの情夫で、ジャン・ポールの助手ロベール(ジャック・リベロル)だっ たが、ミレナにジャン・ポールと誤認されたのをそのまま、城館に入りこんだ。同じ日、若い女中のプリュダンス(ベルナデット・ラフォン)が雇われ、早速好 色な下男セザール(ミシェル・ガラブリュ)に目をつけられた。やがて遺産相続会議がはじまった。長い夏の夜と孤立した城館の古めかしい雰囲気の中で会議に 集った四人の若い男女はロベールとミレナ、ミゲルとフィフィヌがそれぞれ結びついた。セザールに追いかけられる女中のプリュダンスはロベールの身分証明書 を見つけ、彼がジャン・ポールではないのを発見して彼を誘惑した。しかし彼女も、やがて下男セザールの腕に抱かれた。明くる朝、ロベールとミレナが眠る部 屋にプリュダンスはロベールの身分証明書を置いた。男の正体を知ったミレナに、ロベールは彼女への愛だけは本物だと言った。それを聞いたフィフィヌはどこ かに身を隠してしまった。ミゲルはフィフィヌを本当に愛してはいなかったのである。フィフィヌの本当の兄ジャン・ポールもやってきて、自殺の恐れのある フィフィヌがさがし求められた。料理女の娘である少女フロランスが、フィフィヌを城館の屋上の隠れ場所からつれ出してきた。こうして城館を舞台とする恋愛 ゲームは終りをつげた。
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