あらすじ
ア メリカの物理学者ジェームズ・バワー教授(M・クリフト)は視察旅行のため、東独のラィプチッヒに滞在することになった。その第一日目彼は飛行場では CIA局員のアダムス、ホテルでは市の広報課員と称する男ピーター・ハインツマン(H・クルーガー)の意外な訪問を受けた。アダムスからはロシアの物理学 者グロシェンコに会って、彼が西側に売ろうとしている最近のロシアにおける宇宙船実験を記録したマイクロフィルムを手に入れるよう強引に説得され、診療所 で働くサルツァー博士(H・メッセマー)というグロシェンコの協力者を紹介された。彼こそバワー教授にフィルムを手渡す役目を持っている男だった。また教 授を歓迎したハインツマンは、現在ロシア秘密諜報機関に属していたが、キエフ大学時代、グロシェンコの研究にたずさわった男で、バワー教授にはその時非常 な世話を受け、それを機会に彼は教授に尊敬と友情を感じていた。ある日西側へ逃亡を試みたグロシェンコが殺された。するとロシア秘密諜報機関長オルコフス キーは教授にフィルムの入手をあきらめさせたうえ、教授自身をロシアへ亡命させる工作をするようハインツマンに命じた。彼は教授への友情を裏切ってまで、 亡命を強行させたくなかったが、国家の命令とあれば、仕方なかった。しかし教授はその申し出を軽く一蹴した。一方サルツァー博士は厳しい警察の目をのがれ て、死の寸前にあったグロシェンコからフィルムをうけとりバワー教授に渡した。しかしそのフィルムの情報は古くて何の価値もなかった。バワー教授はハイン ツマンの執拗な亡命工作をふりきって、ついに東独脱出をはかった。彼はサルツァーの診療所で知りあった美しい女性フリーダ(M・メリル)の協力でかろうじ て西独へ入った。ロシア側のスパイ網はハインツマンを送ってなおも教授に迫った。しかし彼の教授への友情は厚く、ふたりはお互いの協力を約した。それも束 の間、その事実を知ったオルコフスキーは無残にもハインツマンを教授の目の前で殺してしまった。
クレジット
監督 (1)
俳優 (12)
映画製作・配給会社 (3)
- 海外製作作品 : Rhein Main Film
- フランス国内配給 : Gaumont
クレジットタイトル詳細 (8)
- 製作代表 : Raoul Levy
- Adaptation : Raoul Levy
- フォトディレクター : Raoul Coutard
- 作曲家 : Serge Gainsbourg
- Editors : Albert Jurgenson, Roger Dwyre
- 録音技師 : Joseph de Bretagne
- 原作者 : Paul Thomas
- 装飾 : Pierre Guffroy
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技術面詳細
- タイプ : 長編映画
- ジャンル : フィクション
- サブジャンル : スリラー
- テーマ : スパイ
- 言語 : フランス語
- 出身 : フランス, ドイツ
- Original French-language productions : 不明
- 製作年 : 1966
- フランス公開 : 09/11/1966
- 上映時間 : 1 時間 30 分
- 経過状況 : 公開済み
- ニュメロ·デ Visa : 31527
- ビザ発行日 : 27/10/1966
- CNC助成 : 不明
- 生産のフォーマット : 35ミリ
- カラータイプ : 白黒
- 画面セット : 1.85
- Audio format : モノラル
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テレビ放送
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ニュース&アワード
About
本作は、ロジェ・ヴァディムの監督作『素直な悪女』(1956年)をプロデュースし、ブリジット・バルドーを一躍スター女優にし、『野性の誘惑』(同年)でマリナ・ヴラディを売り出したことで知られる映画プロデューサー、ラウール・レヴィの監督進出第3作、単独監督作としては第2作である。1966年(昭和41年)2月 - 4月、冷戦当時の西ドイツ国内でロケーション撮影が行われ、ニーダーザクセン州や、バイエルン州ミュンヘン市内、とくに同市内にある国立美術館アルテ・ピナコテークで撮影された。フランス、西ドイツの合作であるにもかかわらず、使用言語は英語である。
自らの製作会社「イエナ・プロデュクション」を超大作『マルコ・ポーロ 大冒険』の興行的大失敗で失ったあとのレヴィは、本作を含めた2本の監督作の撮影監督に、ジャン=リュック・ゴダール監督の『勝手にしやがれ』(1959年)以来のタッグで知られるラウール・クタールを起用、本作にはゴダールも二重スパイ役で出演している。一方、レヴィの最後のプロデュース作となったゴダール監督の『彼女について私が知っている二、三の事柄』(1967年)には、ヴラディが主演し、レヴィ自身がアメリカ人ジョン・ヴォーガス役で出演した。1967年(昭和42年)12月31日にレヴィは満44歳で拳銃自殺するので、本作は、監督作としては遺作となった。レヴィが主演に引っ張り出した、交通事故で顔面に怪我を負って引退したアメリカの往年のスター、モンゴメリー・クリフトは本作のクランクアップ直後の同年7月23日に、満45歳の若さで心臓麻痺で死去した[1]ので、クリフトにとっても、本作は人生最後の出演作となった。
日本では、レヴィが監督した前作『二人の殺し屋』(1964年)を配給したタイヘイフィルムが配給、劇場公開した。日本あるいはフランスにおいてはビデオグラム化がされていないが、アメリカでは、2009年(平成21年)6月22日、ワーナー・ホーム・ビデオからDVDが発売されている。
Source : Wikipedia