今次大戦の末期、ドイツの一潜水艦がオスロの基地を出発した。秘密の命令を帯びたフォン・ハウザー将軍、ゲシュタポのフォルスター、その部下のウイリイ、 イタリア人のガローシ、その妻で将軍の妾であるヒルデ、ノルウエーの学者エリックセン、その娘イングリッド、フランスの新聞記者クーテュリエらが乗ってい る。潜艦は敵に遭遇し、短い戦闘をまじえて危地を脱したがヒルデがかなりの重傷を負った。軍医がいないので、その夜フランスの海岸から、一人の医師を無理 に連れて来る。医者はギベールといい、ヒルデを介抱するのにも潜艦は南米へ向け走りつづけた。ギベールはヒルデが全快した時、自分は殺されるのだと覚悟す る。航海は続けられて潜艦生活になれない客人達は、神経異常となり、中にもヒルデは夫のガローシを面はする有様である。ラジオでベルリン陥落、ヒットラー 死亡の報を得るや、絶望したガローシは投身自殺した。燃料が尽きかけた時、艦は南米の某小港に到着した。フォルスターはウイリイを遣し、ラルガに連絡させ た。ところがドイツが降伏したので、ラルガは何の指令も受取っておらぬから油はないと、シラを切った。ウイリイも脱走しようとしたが、フォルスターにつか まり、二人はラルガを事務所に訪れ、その場でウイリイはラルガを射殺させられた。潜水艦が出航準備中、クーテュリェも逃亡を企てたが、フォルスターに射殺 された。エリックセンも娘イングリッドを残したまま、ゴム製救命艇で逃げ出した。燃料不足のまま潜艦は出港し、何も知らぬ乗組員は最初に出合った船から燃 料を奪い、その時はじめてドイツ降伏の事実を知った。将軍等はその船に捕虜として乗うつったが、フォルスターはナチ狂信者の本領を発揮し、その船を撃沈し てしまう。ところが潜艦内でも暴動が起り、フォルスターはウイリイに殺され、ギベエルはなぐられて失神した。生き残った乗組員は燃料のない潜艦をすて、ウ イリイ、イングリッドと共にボートに乗った。眼が覚めるとギベエルは、ただ一人潜艦に乗っていた、かくて漂流十二日、飢渇で死にひんした時英国船に出合っ て救われた。ボートで逃れた連中の生死は全く不明であった。
あらすじ
俳優 (13)
映画製作・配給会社 (3)
Film exports/foreign sales :
TV Broadcasts: Cumulative total
TV broadcasts: details by country
クレジットタイトル詳細 (11)
Assistant directors :
Pierre Chevalier, Claude Clément
せりふ作者 :
Producers :
Michel Safra, André Paulvé, Paul Wagner
Sound recordists :
Joseph De Bretagne, Robert Teisseire