あらすじ
牝鹿の遊ぶ深い樹立と、霧が立ちこめる湖の中にそそり立つ謎の古城にまつわる物語であるイリゲンシュタットの館には少年達の一団が青春にはちきれる ような日々を送っている。マンフレッド(ジル・ヴィダル)を中心とする“おとなし組"とアレクシス(J・ファレック)一派の“いたずら組"にその少年達は 分れていた。或日はるばるアルゼンチンの荒野に馬を駆ったというヴァンサン(ピエール・ヴァネック)が仲間入りした。いたずら組の一行はこのヴァンサンと 語らってボートに乗り湖の対岸にある古い館に出かける。一行がボートに乗って向う岸に着くと間もなく大きな犬が追ってきて、一同は放々の体でボートに逃げ 帰るが、ヴァンサンひとり逃げはぐれて館に取り残される。彼はここで思いがけなく美しい乙女マリアンヌ(マリアンヌ・ホルト)の出現に目をみはった。翌朝 早く、ヴァンサンはマリアンヌをきびしく監視している老人の命令で大男の従者の手により小舟で送り返されたそれ以後ヴァンサンの脳裡からは片時もマリアン ヌの面影は消えなかった。イリゲンシュタットの園長の姪リイズ(イサベル・ピア)は秘かにヴァンサンに想いを寄せていたが、少女の感受性から彼の心の変化 に気付く。それから間もなくヴァンサンは近所の百姓が届けて来た「助けて下さい。マリアンヌ」と記してある手紙を受取り、早速、船着場に行くがボートが無 いので夢中で湖を泳ぎ出す。二日後湖の岸に血まみれになっているヴァンサンが発見きれる。彼は一同に怖ろしい冒険物語を語る--首尾よくマリアンヌの部屋 にしのび込むことの出来た彼は、彼女の口からもうすぐここの老主人と結婚するということを聞かされた。ヴァンサンは老主人を打ち倒す。が大男の従者に乱暴 につまみ出され、猛犬の一斉攻撃を受け命からがら逃げ去ったというのだ。ヴァンサンは話し終ると親友のマンフレッドと一緒に館に向う。行ってみると意外に も館は空で、今しがたまで人のいたことを物語るかのようなかすかなぬくもりの中にマリアンヌの肖像画だけが残されていた。ヴァンサンはその前に伏して泣 く。翌日、ヴァンサンは心の痛みをしのんで、母からの呼び寄せの手紙に従い、イリゲンシュタットを出発するのだった。
Source : movie.goo.ne.jp
クレジット
監督 (1)
俳優 (9)
映画製作・配給会社 (5)
- 製作代表 : Filmsonor Marceau, Regina
- 共同製作 : Allfram
- 海外製作作品 : Royal-Produktion
- Film exports/foreign sales : Tamasa Distribution
- フランス国内配給 : Cinédis
クレジットタイトル詳細 (14)
- シナリオライター : Julien Duvivier
- せりふ作者 : Julien Duvivier
- フォトディレクター : Léonce-Henri Burel
- 作曲家 : Jacques Ibert
- Assistant directors : Tony Aboyantz, Marcel Ophüls
- Editor : Marthe Poncin
- Sound recordists : Antoine Archimbaud, Maurice Laroche
- Costume designer : Georges Wakhevitch
- 原作者 : Peter Von Mendelssohn
- 撮影技師 : Robert Schneider
- Production managers : Ralph Baum, Frank Clifford
- スクリプト : Denise Morlot
- 美術装飾 : Jean D'Eaubonne
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技術面詳細
- タイプ : 長編映画
- ジャンル : フィクション
- 言語 : フランス語
- 出身 : フランス, ドイツ
- Original French-language productions : 不明
- 製作国 : 大部分フランス (フランス, ドイツ)
- 製作年 : 1954
- フランス公開 : 18/03/1955
- 上映時間 : 1 時間 45 分
- 経過状況 : 公開済み
- ニュメロ·デ Visa : 15688
- ビザ発行日 : 09/03/1955
- CNC助成 : 不明
- 生産のフォーマット : 35ミリ
- カラータイプ : 白黒
- 画面セット : 1.37
- Audio format : モノラル
- 禁止 : なし
興行収入・公開作品
テレビ放送
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ニュース&アワード
About
「埋れた青春」「ドン・カミロ頑張る」に続いてのデュヴィヴィエ作品。ドイツのペーター・ド・メンデルスゾーンの『痛ましきアルカディア』の映画化 でデュヴィヴィエ自身が脚色と台詞を書いている黒白映画。この幻想的な雰囲気を出すために、マリアンヌの住む謎の館にはオーストリア、フッシェル湖畔の旧 家が選ばれ、少年達の屯する館には、バヴァリア地方に残っているリヒアルト・ワグナーに関係のある館を選んだ。音楽はフランスの作曲家ジャック・イベー ル、撮影はレオンス・H・ビュレルが当っている。映画はフランス語版とドイツ語の両国版が平行して作られ、二組の配役のもとに同じ場面の撮影が二度ずつ行 われた。封切されるのはフランス語版の方で、ドイツ語版の方は少年達の顔振れもガラリと変っているがマリアンヌ・ホルトとイサベル・ピアの二人の少女は両 国語版にわたって出演する。マリアンヌ・ホルトはドイツ映画二本に出演したことのある新人、イサベル・ピアは「虫も殺さぬ男」「デュバリイ夫人」に出演し ている。
Source : movie.goo.ne.jp