美 しい田園の中を走る汽車。快く窓の外を眺めていたスナポラツ(マルチェロ・マストロヤンニ)は、目の前にすわったブーツ姿のグラマーな女性(バーニス・ス テガーズ)を好奇な視線で見つめた。彼女は席を立つと誘惑するような態度でトイレに入り、そして汽車をおりていった。スナポラツは誘われるように汽車を降 り森の中ヘと入っていった。いつの間にか女の姿を消え、大きなホテルの前につくスナポラツ。彼が恐る恐る入ると、中には女、女、女。しかも世界各国の女性 たちが集まっている。そこは、ウーマン・リブの国際大集会の会場だったのだ。ジャーナリストになりすまし、女性たちに囲まれてゴキゲンなスナポラツは女性 たちの弁論を陰から聞いていたが、やがて、全ての女性の視線が、一人まぎれ込んだ男性スナポラツに集中し彼を攻撃しだした。逃げ出す彼を手助けするのは美 少女で農満な肉体をもつドナテッラ(ドナティラ・ダミアーニ)。やっとぬけ出した彼は、駅に送ってやるというオートバイのおばさん(J・シルヴァーニ)に 従うか、彼女は駅ではなく畑の中のビニール・ハウスに連れてゆき、何とスナポラツを犯そうとした。なんとか、その危機も脱した彼は、次にはパンク・ファッ ションの少女たちの車に便乗するが、彼女たちは麻薬を吸ったり奇妙な会話を発してスナポラツを困らせる。あげくに彼を轢き殺そうとまでするが、その場は、 カッツォーネ(巨根)博士(エットレ・マンニ)に救われる。彼の豪邸を訪れたスナポラツは、その装飾に目を見張った。すべては男根を基調としており、関係 をもった数千人の女性たちの写真と声を収めた博物館まで用意されていた。その日は、ちょうどカッツォーネ博士の一万人ぎりの記念の日。多くの招待客がおし よせるが、その中には、何とスナポラツの妻エレナ(アンナ・プルクナル)やドナテッラまでがいる。しかし、宴が盛り上がったころ、かねてより博士が恐れて いた女性警察が邸内に入り込み、豪邸の破壊を命じた。女性たちヘの別れの歌を歌いながら死ぬ博士。その夜、エレナとベッドに入ると、その下にはトンネルが あり、くぐり出るスナポラツ。イルミネーションに囲まれたすべり台を、過去の女たちとの様々な追憶と共に夢ごこちで降りていた彼は、降りきった瞬間、目の 前に恐ろしい女性裁判官と女性テロリストたちを発見する。ここでは男性は、死刑の判決を受け、女性レスラーのエジキになるのだ。しかしスナポラツがリング に上がると、そこは空っぽ。やがてドナテッロの形をした気球で、スナポラツは宙ヘと浮かび上がるが、地上では女戦土になったドナテッロが銃を発した。気球 は破裂。あわや、という時、気がつくとスナポラツは、元の汽車の中。目の前には、妻エレナ、そして、ブーツの女、ドナテッロがすわっている。やがて汽車は トンネルに入っていった。