3つの章、それぞれ第1の世界:地獄、第2の世界:煉獄、そして第3の世界:天国と名付けられている。
地獄は約7、8分、年代順でもなくありとあらゆる戦争の映像、戦闘機や戦車、戦艦、爆発、銃撃戦、処刑、逃亡、景色の荒廃、都市の破壊などで構成している。全てにカラーを用いるように白黒の画像が流れる。音声はなく代わりに4つの文章と4曲のピアノ音楽が流れている。
煉獄は約1時間、サラエボの今を写し出している。“ヨーロッパの本との出会い”の機会にー他者における犠牲者ムを映し出している。サラエボやそれ以外の、イスラエルとパレスチナの映像や詩の必要性についての普通の会話に関する講演会についての考察だ。それはまるで架空の人物や実在の人物をみせている。再建中のモスターの橋への訪問は罪と許しとのやりとりを象徴している。
天国は約10分から構成されている。第2部にも出ていた若い女性。水辺の小さな砂浜、そこには数人のアメリカ兵が警備に当たっている。
あらすじ
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About
『愛の世紀』(2001年)以来3年ぶりのジャン=リュック・ゴダールの長篇劇映画である。同作の発表以降に起きたアメリカ同時多発テロ事件の現代世界を描。1992年(平成4年)に勃発したボスニア・ヘルツェゴビナ紛争をきっかけに、ヴェトナム戦争時の『ジェーンへの手紙』(1972年)と同一の手法で、1枚の報道写真をもとに2分の短篇映画『たたえられよ、サラエヴォ』(1993年)を発表して以来、10年を経て、ゴダールはボスニア・ヘルツェゴビナの首都サラエヴォの地に降り立った。
『カメラ・アイ』(オムニバス映画『ベトナムから遠く離れて』、1967年)のときにはヴェトナムに近づけず、『勝利まで』(1970年)のときにはヨルダンとパレスチナに密着したが、取材している相手の人物が途中で殺されてしまい完成できなかったというゴダールと戦争と映画の歴史がある。
本作はダンテ・アリギエーリの叙事詩『神曲』(1304年 - 1321年)と同様に、「王国1:地獄」、「王国2:煉獄」、「王国3:天国」の3部で構成されている。「王国1:地獄」は、現在と過去の戦争のドキュメンタリ映像とフィクション劇映画の戦闘シーンのアーカイヴ・フッテージが、『ゴダールの映画史』(1988年 - 1998年)以来の手法でモンタージュされたもの、「王国2:煉獄」は、サラエヴォに呼ばれ、おとずれたゴダールが、学生たちに2枚の写真の関係を語り、交流するドラマ、「王国3:天国」では、スイスの自宅にいるゴダールが、第2部で出逢った若い女性の訃報を受けて思い描く天国である。
「王国1:地獄」篇には、原爆投下直後の広島の映像のほか、北村龍平監督の『VERSUS』(2001年)のカットが含まれている。
「王国2:煉獄」篇に登場する、ナード・デューが演じる女子学生オルガ・ブロツキーのキャラクターは、『中国女』(1967年)でレックス・ド・ブリュインが演じるキリロフ同様、フョードル・ドストエフスキーの小説『悪霊』(1871年 - 1873年)の登場人物・キリーロフをモデルに造形した。カフェで語るオルガのセリフは『悪霊』からの引用である。
「王国3:天国」篇に登場するアメリカ兵が聴いているラジオは、1975年(昭和50年)に日本で製造された「ナショナルクーガ115」の海外輸出仕様製品、「パナソニック GX-600」である。
ジル・ペクーが復興を手がけたスタリ・モスト、2004年復興後
本作には、ゴダールが本人として出演しているほか、ゴダールと同世代でスペインの行動派作家フアン・ゴイティソーロ、パレスチナ出身の詩人マフムード・ダルウィーシュ、フランスの哲学者ジャン=ポール・キュルニエ、フランスの小説家・彫刻家ピエール・ベルグニウ、フランスの建築家であり、ボスニア・ヘルツェゴビナ南部の都市モスタルで、本作の撮影当時スタリ・モストという橋の再建を手がけていたジル・ペクーが本人として、実名で出演している。同橋は本作の完成後の2004年6月23日に復旧工事が完成し、翌2005年には、ボスニア・ヘルツェゴビナ国内で初の世界遺産に登録された。インディアン・カンカンボの役で知られる舞台俳優フェルラン・ブラスも、本人の役でインディアン姿で登場する。
各国から多彩な人物が登場する本作は、ゴダールの話すフランス語を基調に、パレスチナ人のアラビア語、英語、イスラエルのヘブライ語、ボスニア・ヘルツェゴビナのセルビア・クロアチア語、スペイン語と6か国語で語られるポリフォニックな映画である。
ロケ地は、サラエヴォのほか、ゴダールの自宅兼工房ペリフェリアのあるスイス・ヴォー州ロール、レマン湖畔である。
Source : Wikipédia.
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監督補佐 :
シナリオライター :
製作部長 :
編集担当 :
Sound recordists :
Pierre André, François Musy, Gabriel Hafner
Directors of Photography :
Julien Hirsch, Jean-Christophe Beauvallet