存在のために奮闘する現代の3組のカップル、リシャールとエレーヌ、ジュリーとヴァンサン、レオとレア。
他の男の子を身ごもるエレーヌと出会ったリシャール。二人で暮らしてはおらず、食事や週末など、時を選んで共に過ごしている。平穏そうだが、その陰にはリシャールの不満と、それを表現できないもどかしさが隠れている。おそらく対話不足と孤立主義により、彼は現状を受け入れざるをえないのだろう。
うわべだけのカップル、ジュリーとヴァンサン。ジュリーは社会的にも感情面でもはっきりとしたアイデンティティのない若い女。彼女はきっかけがなんであれ、多数のアイデンティティ確立のため行動する前に、この現状を認めなければならない。
レオとレアは他の二組とは正反対の、かたく結びついたカップル。だがそんな結束もレオが余命僅かだとレアが知り、緊急を迫られる。
これらのカップルから学ぶこと、受身にならないためには行動しなければならない。