アルゼンチンでは1975年、独裁主義の始まりから1983年の崩壊までに3万人以上の人々が失踪した。武装闘争勢力の一つ、ERPの若き活動家、アルベルト・マルカルドは1976年に捕えられるが、5年間の留置生活に耐え抜いて釈放される。その後彼はパリに亡命し、カメラマンとなる。1995年にアルゼンチンを訪れた際、彼は棺のない、おびただしい数の死人について作品を取ろうと決める。彼らを虐待した者たちは真剣に裁かれることはかつてなかったのだ。1977年にブエノスアイレスで消息を絶った修道女アリス・ドモンの歩んだ道のりを辿る作品。