突如として時の止まってしまったパリの町。人も車も何もかも静止した中で、青年は恋人と時を取り戻すべく奔走する。その夢幻的スラップスティック感覚の見事さ、おかしさ。そびえるエッフェル塔をこれだけ印象的に描いた映画はない。クレール、サイレント期の実験的作品の系統に属する作品だがその後の商業映画でみせる作風は既に完成されている。
Source : allcinema.net
突如として時の止まってしまったパリの町。人も車も何もかも静止した中で、青年は恋人と時を取り戻すべく奔走する。その夢幻的スラップスティック感覚の見事さ、おかしさ。そびえるエッフェル塔をこれだけ印象的に描いた映画はない。クレール、サイレント期の実験的作品の系統に属する作品だがその後の商業映画でみせる作風は既に完成されている。
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この映画は“パリの街は眠っていた。”の字幕で始まる。科学者クルーズ博士が発明した光線で、世の中の時間がストップしてしまったのだ。パリで一番高い場所、エッフェル塔に住むアルベールだけが光線を浴びていなかった。砂漠のように静かな街を、青年は歩き回る。人々も車も全て途中の動きで止まっている。入水自殺しようとする人にお金を握らせてみたり、ちょっとそんな世の中も楽しんで見たりする。そのうち彼は、ちょうどパリが眠りに入ったところで空から飛行機で着陸した人、車でたどり着いた人に出会う。たまたまこの災難に合わなかった6人は、やがて博士の姪っ子と出会い、叔父さんのたくらみを何とか止めてほしいと相談されるのだ……。
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