ミトリはセネガルの小さな村に住む15歳の少年。この年齢の少年たちが皆そうであるように、ミトリもまた、バルサやチェルシーといった一流クラブを夢見ながらサッカーをしていた。そんなある日、ひとりのエージェントが彼に目をつける。チャンスがめぐってきたと信じるミトリ。しかし、ヨーロッパに行き大きなチームに入るには、お金を支払わなければならない。
お金を出し合い、借金までしてくれた家族の援助を受け、ついにパリへやって来たミトリ。しかしそこで自分が騙されたことを知る。一文無しで放り出されるも、村の家族のことを考えると、恥ずかしくてとても帰ることはできない…。どうにかこうにか切り抜けながらの人生行路が始まる。そして、ひとつの出会いがまたミトリをサッカーへの夢へと引き戻す…。