マルキュスとアントワーヌの兄弟は、いとこの結婚式に出席するため、アルゼンチンへとやって来た。結婚式が行われるのはメンドーサという街。国の西部に位置するその街をめざし、まずは首都ブエノスアイレスから旅を始める。いつかこんな風に「でっかい旅」に出るのは、二人の長年の夢だった…。しかし空港に降りついたアントワーヌは、出発直前に妻に捨てられたことでグッタリ、ボロボロな状態。
マルキュスは、いとこの結婚式に出れば弟もきっと気を持ち直すに違いないと考え、何はともあれ、旅を続けることに。ブエノスアイレスで魅惑の夜を重ね、「月の谷」で絶景を拝み、そうして旅の途中に二人が出会うのは、ホテルの受付の少しイカレた男、ホットでキュートな可愛い子ちゃん、幸せを呼ぶ「幸運の石」…。
いざ結婚式をめがけて進む兄弟。アントワーヌがすっかり立ち直ったかと思えば、今度はマルキュスがダウン…? 兄弟の絆は、この奇妙な旅の珍道中を通して自然と深まってゆく。