あらすじ
一九八〇年初冬、パリの一角にバチスト(パスカル・オジエ)がバイクに乗って現れる。一日目--トラックの荷台から刑務所を出所したばかりのマリー (ビュル・オジェ)が降りてくる。ライオン像の周辺を走り回っていたバチストは、マリーにぶつかりそうになり、転倒してしまう。これが二人の最初の出会い だった。マリーは昔の恋人ジュリアン(ピエール・クレマンティ)に連絡を取ろうと、事務所の相棒に手紙を書いた。刑務所暮らしで閉所恐怖症になったマリー はジュリアンのいるホテルに入れず、再び会ったバチストに連絡を頼んで、やっとマリーとジュリアンは再会する。後をつけたバチストは、ジュリアンの鞄をす り替えようとしているマックス(ジャン・フランソワ・ステヴナン)という男に気づいた。ジュリアンと別れて、マリーはバチストとパリの街をさまよう……。 二日目--公園のベンチで寝ていたマリーとバチストが目覚める。市場で買物をした後、マリーはジュリアンと公園で会う。ジュリアンがトランプ賭博に興じる 隙に、バチストは鞄をすり替えてしまう。ふたりが鞄の中身を調べると、犯罪事件の記事の切り抜きと渦巻き状に区切られたパリの地図が入っていた。マックス と二人目のマックス(ベンジャミン・ボルティモア)に出会ったマリーとバチストだが、その日の夕方、墓地で二人目のマックスが死んでいるのを発見する。死 体の側には双六のようなものがあり、それは例のパリの地図と切り抜き記事に符合しているようだった。ふたりは「大いなる西部」を上映中の映画館で一夜を過 ごす……。三日目--ポスターが「囚われの女」と掛け替えられた劇場から出てきたふたりは、地図と双六から罠の仕組まれた枡目を発見する。マリーはジュリ アンにバチストから地図を取り戻すように言われ、拳銃を預かる。今度はマックスと三人目のマックス(スティーヴ・バエズ)が現れ、バチストは第三のマック スを尾行するが廃屋で待ち伏せされ、ピンチにおちいるが、マリーに救われる。四日目--マリーとバチストは地図に書かれた井戸を探しに、北の橋に向かう。 そこでバチストは巨大な龍の怪物と対決し、撃退。続いて公衆電話で長話しをするハンガリー人を拳銃で脅し、その間にマリーはジュリアンに連絡する。すぐに 来たジュリアンはマリーから地図を受け取るが彼女を射殺して立ち去る。一方、バチストとマックスの最後の勝負はカラテであった。マックスはバチストのカラ テの形が良くないと指摘し、二人は延々と練習を続けるのだった。
Source : movie.goo.ne.jp
クレジット
監督 (1)
俳優 (7)
映画製作・配給会社 (3)
- Film exports/foreign sales : Les Films du Losange
- フランス国内配給 : Les Films du Losange
クレジットタイトル詳細 (13)
- 製作代表 : Éric Rohmer, Jean-Pierre Mahot
- Screenwriters : Suzanne Schiffman, Bulle Ogier, Pascale Ogier, Jacques Rivette
- せりふ作者 : Jérôme Prieur
- Directors of Photography : William Lubtchansky, Caroline Champetier
- 作曲家 : Astor Piazzolla
- Assistant directors : Gilles Loutfi, Mathieu Schiffman, Suzanne Schiffman
- Editor : Nicole Lubtchansky
- Sound recordists : Gérard Lecas, Georges Prat
- プロデューサー : Barbet Schroeder
- Executive Producer : Martine Marignac
- スクリプト : Lydie Mahias
- Sound mixer : Elvire Lerner
- 演出助手 : Pierre Wallon
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技術面詳細
- タイプ : 長編映画
- ジャンル : フィクション
- サブジャンル : ドラマ, 形而上的実験映画
- 言語 : フランス語
- その他の国の共同制作者 : フランス
- Original French-language productions : はい
- 製作国 : 100%フランス (フランス)
- 製作年 : 1982
- フランス公開 : 24/03/1982
- 上映時間 : 2 時間 7 分
- 経過状況 : 公開済み
- ニュメロ·デ Visa : 54016
- ビザ発行日 : 26/03/1982
- CNC助成 : はい
- 生産のフォーマット : 35ミリ
- カラータイプ : カラー
- 画面セット : 1.66
- Audio format : モノラル
- 禁止 : なし
興行収入・公開作品
ニュース&アワード
About
パリの街をさまよう二人の女が次々と奇妙な出来事に遭遇していく姿を描くサスペンス・ファンタジー。監督は「セリーヌとジュリーは舟でゆく」の ジャック・リヴェット。製作は近年はアメリカに渡って「ルームメイト」などで監督として活躍するバーベット・シュローダーと「カルテット」のジャン・ピ エール・マオ。エクゼクティヴ・プロデューサーはマルティーヌ・マリニャック、脚本はリヴェットと、「彼女たちの舞台」のビュル・オジェ、「満月の夜」の パスカル・オジエら二人の主演女優と助監督のシュザンヌ・シフマンの共同。撮影は「美しき諍い女」のウィリアム・ルプシャンスキーと、カロリーヌ・シャン ペティエの共同。音楽はアストル・ピアソラが担当。他の出演は「スウィート・ムービー」のピエール・クレマンティ、「トリュフォーの思春期」のジャン・フ ランソワ・ステヴナンなど。
Source : movie.goo.ne.jp
すべての映画は、冒険、「冒険映画」だ。しかし私たちの登場人物たちの冒険を強調してみせるためには、撮影という冒険ももっと生き生きとしたものにしなければならないのではないか?
(J. リベット)
この映画の物語には三つのルール、あるいは三つの拘束がある。
(1)驚きの中だけに身を置き、二人の女優たちを多少とも自然に追ってゆくために「ルポルタージュ風」の方法以外は用いらない(したがって、彼女たちに照明を当てることは決してせず、物語上、閉じられた場所に避難することは拒み、街頭を移動して行く選択肢しか与えないこと)。
(2)パリの20区の枠から外に出ないこと(そして、おそらく、彷徨する場所はもっと範囲を限るべきだろう)。
(3)二人のヒロインたちから片時も離れないこと(彼女たちの視点から離れることなく、彼女たちによって、彼女たちを通してすべてを目にし、耳にして、あらゆるものと出会うこと)。
したがって、二人の女性の登場人物たちとのパリでの数日間、彼女たちの彷徨についての映画だ。しかしこれはフィクションの「枠組み」でしかなく、その主たる原動力というわけでは決してない。私たちの試みは、『獅子座』(エリック・ロメール、1959年)の女性版を作ることにも、『メシドール』(アラン・タネール、1979年)のパリ版を作ることにもない。こうした撮影方法の「レアリスム」の目的は、出発点における構想が抽象化することを防ぐと同時に、それを賭けとするためでしかない。なぜならこの企画は、1980年秋のパリについての映画とヒーローたちの記憶、そしてセルヴァンテスのドンキホーテ的幾つかの状況を混ぜ合わせたいという欲望に集約できるからだ。
(J. リベット)
Source : institut.jp