彼 らの仲間、五人ののらくら者たちは、何をしたらいいのか生きる目的をもっていない。最年長の色男ファウスト(フランコ・ファブリッツィ)は、仲間の一人モ ラルド(フランコ・インテルレンギ)の妹サンドラ(レオノーラ・ルッフォ)を妊娠させ、結婚しなければならぬ羽目になる。彼はいやおうなしに聖像や聖画を 売る店につとめさせられた。だが、主人の奥さんにたわむれかけたり、妻と映画館に入れば隣席の女に手を出す始末で、仕事は馘になった。しかえしにモラルド と二人で天使の像を盗み出した彼は、それを僧院に売りつけようとしたが、どこでも相手にされない。ついには妻に愛想をつかされ、父に子供の頃のようにたた かれて、はじめて彼は妻と抱き合って泣いた。仲間のアルベルト(アルベルト・ソルディ)は、働き手の姉に小遣いをもらって暮す怠け者だが、謝肉祭の翌朝、 その姉は彼と老母をのこして男とかけおちしてしまった。彼をなぐさめるのは、仲間で一番若いインテリのモラルドだった。もう一人の仲間レオポルド(レオポ ルド・トリエステ)は、詩人であり劇作家志望の男である。しかし彼は、ろくろく机にもむかわず、地方廻りにやってきたおちぶれた老俳優と話をしても、おじ けづいてしまう男だ。歌のうまいリカルド(リカルド・フェリーニ)も、みんなといっしょに、カフェーでなすこともなく時を過したり、海辺を理由もなく歩き 廻ったりして日日をくらしている。ただ若いモラルドだけが、ある日ひとり深夜の町を歩きまわって、まだ暗い町を仕事にいそぐ駅夫の少年を知った。そして、 彼は、仲間たちとこの町での生活からはなれて、一人旅立つことを考えたのだ。「どこに行って何をするの?」という少年の問に、「どうにかなるさ」と答え て、モラルドは早朝の汽車で町をたった。ファウスト夫婦や、レオポルドや、リカルドや、アルベルトたちの、ベッドでのまどろみをあとに、モラルドの汽車は 走りさっていった。
あらすじ
俳優 (17)
映画製作・配給会社 (3)
海外製作作品 :
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クレジットタイトル詳細 (9)
Adaptation :
René Barjavel, Max Morice, Michel Audiard
海外プロデューサー :
Directors of Photography :
Otello Martelli, Carlo Carlini, Luciano Trasatti