あらすじ
スペインの南の町セビリア。一見平和なこの町でも、正体不明のテロ事件が頻発していた。初老のブルジョワ紳士マ チュー・ファベール(フェルナンド・レイ)が、あわてて駅にやって来てパリ行きの切符を買った。バカンス・シーズンの観光客で混雑する駅。マチューが乗り 込んだ一等のコンパートメントには、子連れの婦人(ミレナ・ヴコティッチ)、判事(ジャック・ドバリー)、心理学教授(ピエラル)が乗り合わせた。そこ へ、マチューを追って若い女がやって来る。追いすがる彼女に、マチューは頭からバケツの水をかけた。マチューの振舞に非難の目を向けるコンパートメントの 面々。しかし、マチューは語り始めた。その娘コンチータ(キャロル・ブーケ)のことを。マチューがコンチータに会ったのは、従兄の判事エドワール(ジュリ アン・ベルトー)を食事に招いた日のこと。その日雇われた新しい小間使がコンチータだったのだ。その初々しい姿にすっかり魅せられたマチューは、夜コン チータを呼んだ。しかしコンチータはその部屋を逃げ去り、翌朝、マチューの家を出て行った。彼女を忘れられないマチューはローザンヌのレマン湖畔で偶然彼 女と再会する。演劇仲間といっしょの彼女は、興行主に騙され無一文だと言う。そんな彼女に金を握らせるマチュー。彼はそれがきっかけで、パリに帰ってから もコンチータのアパートを訪れた。アパートでは、彼女(アンヘラ・モリーナ)は、母と二人で貧しい生活を送っていた。マチューは、母親に大金を渡し、コン チータを自分の邸に引き取ろうとするが、コンチータは、そんなやり方のマチューに怒り、手紙を残して彼の許を去ってしまう。夜も眠れぬマチュー。再びとあ るバーで偶然コンチータを見かけた彼は、今度こそは離すまいと、郊外の別荘に連れてゆく。ところが、ベッドの中でマチューが手にしたものは、なんと彼女を 守る貞操帯だ。マチューの欲望は一向に満たされない。一方では彼女はギター弾きの青年(デイヴィッド・ローシャ)と戯れたりしている。傷心のマチューはセ ビリアにやって来た。そして再びコンチータに出会う。フラメンコを踊りながら母とわびしい生活を送っているという彼女に再び同情し、遂に家を買って与え た。しかし、いよいよという夜、家の玄関に鍵をかけ、マチューが見ている前でギター弾きと抱き合う彼女。怒りが爆発しパリに向かう彼を、彼女は追いかけて ...
クレジット
監督 (1)
俳優 (22)
映画製作・配給会社 (4)
- 海外製作作品 : Incine
- Film exports/foreign sales : Carlotta Films
- French distributors : Compagnie Commerciale Française Cinématographique (CCFC), AMLF
クレジットタイトル詳細 (15)
- 製作代表 : Serge Silberman
- Adaptation : Luis Bunuel
- シナリオライター : Jean-Claude Carrière
- Dialogue Writers : Jean-Claude Carrière, Luis Bunuel
- フォトディレクター : Edmond Richard
- Assistant directors : Juan Luis Buñuel, Pierre Lary
- Editor : Hélène Plemiannikov
- Sound recordists : Guy Villette, Olivier Villette
- Costume designer : Sylvie De Segonzac
- 海外プロデューサー : Alfredo Matas
- 原作者 : Pierre Louÿs
- あてレコ : Michel Piccoli
- 製作部長 : Ully Pickardt
- スクリプト : Suzanne Durrenberger
- 装飾 : Pierre Guffroy
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技術面詳細
- タイプ : 長編映画
- ジャンル : フィクション
- サブジャンル : 心理ドラマ
- 言語 : フランス語
- 出身 : フランス (70.0%), スペイン (30.0%)
- Original French-language productions : はい