ミシェル・モンテーズ(ジャン・ロシュフォール)は、二十年以上続いている聴取者参加のラジオのクイズ番組の司会者。彼の身の回りの一切を世話する マネージャーのベルナール・リプト(ジェラール・ジュニョー)と共に、全国津々浦々を回っている。かつての人気もなく、あまり健康も思わしくなく手のかか る主人だが、リプトはとても大切に思っているようだ。ある町で公開録画のショーを行っている最中に、裏方のリプトの元にラジオの上層部から急な連絡が入 る。今収録中のものを最終回として番組を打ち切るというのだ。リプトはあまりの急なことに驚くが、具合の悪そうなミシェルに本当のことを告げられない。オ ンエアされることのない、にせの公開録音までお膳立てし事実を知らせまいとするが、隠し通せずにミシェルに知れてしまう。ところがミシェルは意外に冷静 で、むしろリプトを安心させようと強がってみせた。数年後、一時は落ち込んだが今は立ち直ったミシェルはスーパーマーケットなどで、例のショーのスタイル を真似た販促の仕事で生計を立てていた。ある日、リプトが万引きをしているところに出くわしたミシェルは、怒り心頭の店長をなだめてなんとか見逃してもら う。行くあてのないリプトに、昔みたいにドライバーをしてくれないかと頼むミシェル。二人はかつてのように車に乗り込んで旅に出た。
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