ミシュリイヌ(ジゼール・パスカル)は母亡きあとモーリス・ダルナル(ジャン・ピエール・オーモン)の経営する衣裳店に勤めて、父、妹、弟の一家を 支えていた。彼女には映画製作会社に働らく許婚者のマックスがいた。モーリスは借金の為に店を閉めなければならなくなってしまった。ミシュリイヌは失業し た。その上彼女はマックスが妹の映画スターを夢見るレアにいい寄ったことを知り撮影所に彼を訪ねて婚約を破棄した。其処で旧知のジャクリーン・フランソワ (自身出演)に会ったミシュリイヌはかねて彼女のピアノに堪能なのを知るフランソワに誘われ、伴奏者として南仏の巡業隊に加わることになった。一座がカン ヌまで来た時ミシュリイヌはそこの支店を閉めに来たモーリスに会った。彼女を前から思っていたモーリスは愛を告白した。彼女も彼の愛情を喜んで受け入れ た。だが一座の支配人ユベールの邪魔に悩まされたミシュリイヌは一座を捨ててパリに帰ってしまった。パリの我が家で彼女の見たものはマックスの種を宿した あげく自殺に失敗して病床に伏す妹レアの姿であった。ミシュリイヌのロから初めてこのことをきかされたマツクスは己の非を改めることを誓った。やがてモー リスが衣裳店を再開する日が来た。彼のアイディアによる新作衣裳発表会は大成功であった。その夜、モーリスの家で開かれた祝宴に今は彼と一心同体となった ミシュリイヌは花嫁衣裳に身を包んで列席した。巡業から戻っていたフランソワも二人の結婚を祝してシャンソンを歌った。レアとマックスも晴れてこの席に並 んでいた。
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