1997年、ミシェル・ゴンドリーは、フランスのエレクトロ・ミュージック・デュオ、ダフト・パンクの曲「アラウンド・ザ・ワールド(Around the World)」のビデオ・クリップを手掛けます。90年代後半の音楽界に一大旋風を巻き起こし、世界的メガヒットとなったこの曲は、もはや「伝説」になったと言っても過言ではないでしょう。
ダンサーたちがそれぞれに楽器の音を表現することで、曲をヴィジュアル化する…。それがこのクリップの狙い。グループワークや振付も演出の重要なカギとなります。曲のリズムに合わせて踊るダンサーの動きを追うカメラ。ディスコのような雰囲気に、まぶしく派手な色づかい、風変わりなダンサーたち…。ポップで無邪気、けれどもしっかりと練り込まれている…、そんな作品世界です。
ところで、「アラウンド・ザ・ワールド」というフレーズが曲中で何回出てくるか、ご存じでしょうか? なんと、ラジオバージョンでは80回、アルバム・フルバージョンでは144回繰り返されているのです!
さあ、初めて見るという方も、もう何度も見ているという方も、「アラウンド・ザ・ワールド」のミュージック・クリップに合わせて一緒に踊りましょう!さらに、監督のミシェル・ゴンドリー、謎に包まれたダフト・パンクのメンバー、トマ・バンガルテル&ギ=マニュエル・ド・オメン=クリストによるコメント付き、メイキングオフ映像もどうぞ!