ユニフランス主催によるオンラインフランス映画祭「マイ・フレンチ・フィルム・フェスティバル(MyFFF)」。第8回目となる2018年は、一昨年のニコラス・ウィンディング・レフン(デンマーク)、昨年のパブロ・トラペロ(アルゼンチン)に続き、イタリア人映画監督パオロ・ソレンティーノが審査委員長を務めます。
「フランス映画、とくにフランソワ・トリュフォーのつくる映画が好きです。彼の映画に対する考え方は、私にとって常に立ち返るべきインスピレーションの源です。トリュフォーは言います。「映画をつくるということは、人生をより良きものにすること、シネマならではのやり方で人生を演出すること。子ども時代の遊びをいつまでも継続してゆくように」。私も映画という仕事にはそんな風にして向き合うべきだと考えています。今回「マイ・フレンチ・フィルム・フェスティバル」の審査員代表を務めるにあたり、原点にあるのはやはりこの強い思いです。新たなテクノロジーによって映画鑑賞の機会がさらに広がり、新たな才能を観客のみなさまと共に発見できることを、楽しみにしています!」
これは、第8回「マイ・フレンチ・フィルム・フェスティバル(MyFFF)」の映画監督審査員を快諾してくれたパオロ・ソレンティーノ監督から、ユニフランスに届いたメッセージです。
その他の審査員メンバー、そして2018年「MyFFF」出品作品のラインナップは、1月9日に発表されます。
第8回「マイ・フランチ・フィルム・フェスティバル(MyFFF)」は、2018年1月19日(金)から2月19日(月)までの1ヵ月間、世界各地で開催されます。パートナーサイトおよびアプリケーションでも配信され、世界の国と地域合わせて約50のプラットフォームから出品作品をご覧いただけます。(長編作品は一部の国では無料、短編作品はすべての国で無料。) 昨年2017年のフェスティバルでは、世界中で延べ670万回の視聴回数を記録しました。
イタリア人映画監督・脚本家、パオロ・ソレンティーノは、2001年にトニ・セルヴィッロを主演に迎えた『L’Uomo in Più』で長編監督デビュー。その後、2004年に再びセルヴィッロ主演の『愛の果てへの旅』を監督。カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に出品され、一気に国際舞台に躍り出ました。2006年、『家族の友人』が再びカンヌに出品、2008年には『イル・ディーヴォ 魔王と呼ばれた男』でついに審査員賞を受賞。さらに2011年、ショーン・ペン主演による異色の英語作品『きっと ここが帰る場所』がサプライズを生みました。2013年には『グレート・ビューティー / 追憶のローマ』で再びカンヌに登場。この作品は同じ年のアカデミー賞およびゴールデングローブ賞で最優秀外国語映画賞に輝きました。続いて、ハーヴェイ・ケイテル、マイケル・ケインをキャストに迎え、『グランドフィナーレ』を監督。2015年のカンヌ映画祭コンペティション部門に出品されました。翌2016年、アメリカのHBO制作でジュード・ロウ主演のテレビドラマ『ピウス13世 美しき異端児』の脚本と監督を担当。
次作は、元イタリア首相で実業家のシルヴィオ・ベルルスコーニをトニ・セルヴィッロが演じる作品で、2018年夏に公開される予定です。