世界最大のフランス語圏映画祭「マイ・フレンチ・フィルム・フェスティバル(MyFFF)」が、今年もまた1月16日(木)から2月16日(日)まで、1ヶ月間にわたり開催されます!昨年2019年には視聴回数1000万回を記録したこのフェスティバル。今年は短編・長編あわせて28作品にVR作品3作を加えた31作品がラインナップ。10言語から選択が可能な字幕付きで、世界各地で同時配信されます。
さあ、第10回「MyFFF」の予告編、審査員、出品作品のラインナップをさっそくチェックしてみましょう!
2020年 審査員:
- アメリカ人映画監督、アイラ・サックス:第10回「MyFFF」審査委員長を務めるのは『人生は小説よりも奇なり』などの作品でおなじみのアイラ・サックス監督。2019年にはイザベル・ユペールを主演に迎えた『『ポルトガル、夏の終わり』作品情報』がカンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品。
- フランス人女優、アガット・ボニゼール:2019年にはドラマ『OSMOSIS(オスモシス)』シリーズ、マキシム・マトレイ&アレクシア・ワルテール監督『Bêtes blondes』に出演、中でもダミアン・マニヴェル監督『イザドラの子どもたち』はロカルノ国際映画祭最優秀監督賞を受賞。
- グアテマラの映画監督、ハイロ・ブスタマンテ:2019年は、長編2作目となる『Temblores(原題)』がベルリン国際映画祭に、第3作『ラ・ヨローナ伝説』がヴェネツィア国際映画祭に出品。
- アメリカ人俳優で映画監督のブラディ・コーベット:監督第2作目の作品『Vox Lux(原題)』は2018年ヴェネツィア国際映画祭に出品。
- フランス人女優で映画監督のジュディス・デイヴィス:映画だけでなく舞台演劇の世界でも活動。2018年には監督・主演を務めた『マイ・レボリューション』(「フランス映画祭2019横浜」上映作品)を発表。
- チェコのアニメーション映画作家、ミハエラ・パヴラートヴァー:1995年制作の短編作品『反復』はベルリン国際映画祭アニメ部門で金熊賞を受賞。
2020年の出品作品ラインナップはこちら。フランス語圏の映画作品の活力と多様性とを象徴するいくつかのテーマ別に、長編も短編も一緒に紹介しましょう。
「Is This Real ?」セレクション作品
ドルドーニュの田舎を舞台にしたスリラー、疎外された若者たちをめぐる詩的な寓話、都市伝説となった英雄の生涯、ジャーナリストの身に起こった恐怖の体験、マルセイユの街で過ごすテクノな一夜…。これは夢か現実か?どの作品も観る者を翻弄する不思議な力を持っています。
- 獣たち (監督:ヴァンサン・マリエット)
- ジェシカ (監督:キャロリーヌ・ポギ、ジョナタン・ヴィネル)
※この作品のMyFFFにおける日本国内配信はありません。 - ニコラ・ショヴァンの栄光に満ちた受賞スピーチ (監督:バンジャマン・クロッタ)
- 長いより道 (監督:マチュー・メジュモン)
- ビニール袋の夜 (監督:ガブリエル・ハレル)
「Say Cheese !」セレクション作品
真のサポーターたちと一緒に楽しむ「ツール・ド・フランス」も、新たな風を巻き起こす新ジャンルのロマンティック・コメディも、脱毛の技術テストのためのモデル探しも、失踪した家畜の豚探しも…。フランス語圏の映画だって、笑わせる時にはしっかり笑わせます!
- Holy Tour(英題) (メリル・フォルチュナ・ロッシ、ヴァレリー・ロジエ)(ベルギー招待作品(協力: Wallonie-Bruxelles Images (WBI))
※この作品のMyFFFにおける日本国内配信はありません。 - ペルドリックス(監督:エルワン・ル・デュック)
- By a Hair (監督:ロリアンヌ・エスカフル、イヴォニック・ミュラー)
- 菜の花畑で引きつけられて (監督:マリーヌ・ルベエル)
「On the frontline」セレクション作品
第二次世界大戦直後の旧植民地インドシナ、独立直前のアルジェリア、内戦真っただ中のシリア。今日の視線で歴史を捉え、作品に映し出します。
- To the Ends of the World(英題) (監督:ギヨーム・ニクルー)
※この作品のMyFFFにおける日本国内配信はありません。 - ラッカを脱出せよ(監督:エマニュエル・ハモン)
- アトミック・ジャーニー (監督:ロイック・バルシェ)
「All about women」セレクション作品
60年代の主婦の生活、理不尽への抵抗と戦い、足るを知る田舎暮らし、思春期というドラマ、姉妹を演じる女の「連帯」…。それぞれの時間を、人生を生きる、すべての女性たちを礼賛します。
- 母親たち (監督:オリヴィエ・マセ・ダパス)(ベルギー招待作品(協力: Wallonie-Bruxelles Images (WBI))
- カブールのツバメ(監督:ザブー・ブライトマン、エレア・ゴべ・メヴェレック)
- 風とともに (監督:ベッティナ・オベリル)(スイス招待作品(協力: SWISS FILMS)
- 真西へ (監督:アリス・ドゥアール)
- A Sister(監督:デルフィーヌ・ジラール)(ベルギー招待作品(協力: Wallonie-Bruxelles Images (WBI))
「Teen Spirit」セレクション作品
確かなものなど何もない社会の中で、模索し、成長してゆく若者たち。彼らが抱えるさまざまな不安や疑問を照らし出します。
- スクールズ・アウト (監督:セバスチャン・マルニエ)
※この作品のMyFFFにおける日本国内配信はありません。 - 隕石が落ちた夏 (監督:ロマン・ラグナ)
- アハメッドの歌 (監督:フエド・マンスール)
- 雷の子供たち (監督:クレマンティーヌ・カレ)
「Special Screenings」セレクション作品
ラジ・リ監督の『レ・ミゼラブル 』がアカデミー賞外国語映画賞にフランスを代表して出品され話題となっていますが、この作品はユゴーの小説の舞台となった街の「現在」を描いたもの。こうしたフランスの「郊外」といわれる場所にスポットを当てた作品を、他にも2作ご紹介しましょう。
- 俺のシテがやられる (監督:ジャン=フランソワ・リシェ)
- 俺たちの映画ができるまで(監督:ヤシン・クニア)
「My Little Zoo」セレクション作品
フェスティバル初!子どもから大人まで楽しめる短編アニメーション作品をあつめたセレクションです。ご家族でどうぞ。
- 雨が上がると (監督チーム:ヴァレリアン・デテルヌ、ジュアン・オラルテ=ズニガ、カルロス・オスマール・サラザール・トルネロ、リュシール・パロミノ、ジュアン・パブロ・ド・ラ・ローザ・ザラメア、セリーヌ・クリン、レベッカ・ブラック)
- こねずみサムの夢 (監督:ノルウェン・ロベール)
- ぬいぐるみ猫の冒険(監督チーム:エデュアール・ウット、クロチルド・ボノット、エリーズ・シムラン、アンナ・コマロミ、マリザ・ディ・ヴォラ・ペグソト、エレナ・バスティオーニ)
- ぼくの縞はどこ (監督:ラウル・ロバン・モラル・レイエス)
- オペラシアター魚座 (監督チーム:ファビアン・メイラン、ブノワ・ド・ジェイエール・ドルト、アントワーヌ・マルシャン、ポール・ウジェーヌ・ダノー)
「New Horizons」セレクション作品(MyFFF公式サイトのみでの配信です)
フランス発の若きクリエーターが創り出す革新的な作品たち。驚きと感動を生み出す力を持った、これまでにない新しいイメージと創作のかたちをご紹介します。
- Le Cri / The Scream VR (監督:サンドラ・ポーガン、シャルル・アヤッツ)
- Isle of the Dead VR(監督:バンジャマン・ケル)
- A Bar at the Folies-Bergère VR(監督:ガブリエル・リッソ)
1月16日(木)より、すべての作品の配信がスタート!「マイ・フレンチ・フィルム・フェスティバル(MyFFF)」公式サイトのほか、世界各地で合わせて60を超えるパートナーによる映画配信サービスでご覧いただけます。
開幕が待ちきれない…という方へ。まずは第10回「MyFFF」の予告編をお楽しみください!フェスティバルのプログラムもダウンロードいただけます。Facebook、 Instagram、Twitter にて最新ニュースのチェックもお忘れなく!
*配信作品は国・地域、配信サイトによって変わることがあります。