第61回カンヌ映画祭はLaurent Cantet監督作品" Entre les murs / パリ20区、僕たちのクラス "のグランプリ受賞を持って閉幕した。
第61回カンヌ映画祭は審査委員長にSean Pennを迎え開かれた。開幕前の記者会見では委員長より「今年の映画祭は現代社会と密接に関わるようなものにしたい」との言葉もあった。Laurent Cantet監督の作品がグランプリを受賞した事によって、フランス映画史上、実に21年ぶりの快挙となった。"Entre les murs"は公式上映よりも前から話題に挙っており、数々の国への配給も相次ぎ決まっていた作品である。
また Catherine Deneuve (本年度カンヌ映画祭出品作品としては"Un conte de Noël""Je veux voir"の2作品に出演)には彼女の輝かしい映画界での業績を讃えて審査員特別賞が送られた。この他にもフランスが共同製作をしたJean-Pierre et Luc DARDENNE監督作品" ロルナの祈り "には最優秀脚本賞、Nuri Bilge Ceylan監督作品" Three monkeys "には最優秀演出賞が送られた。
フランスが制作に携わった以下作品も各賞の名誉に輝いた。
Aida Begic監督"Snow" =批評家週間賞
Jean-Stéphane Sauvaire監督" Johnny Mad Dog "=ある視点部門 Prix de l'espoir
Claire Burger監督"Forbach" =Cinéfondation2008 第2位
Bouli Lanners監督" Eldorado " (監督週間)=Fipresci賞, Regard Jeune賞
Claire Simon監督" God's Offices "=SACD賞