3月、世界でのフランス映画の成長はベルギーの地方、米国、イタリアでの数字により確固としたものになりました。
ここ数週間での公開の目玉は "Les Rivieres pourpres 2 - Les anges de l'Apocalypse en Italie"(邦題:クリムゾンリバー2-黙示録の天使たち)でした。イタリア配給Filmauroの配給の拡大は驚異的です。クリムゾンリバー1の時は最終的には223プリントでの公開だったのに対し3月26日の続編の公開は402プリントでの公開となりました。Filmauroの賭けは見事に成功し、この映画は公開1週間で197万ユーロの興収、331,000人を動員。この作品は Sergio Castellito監督の "Non ti muovere" 、Mathieu Kassovitz 監督の "Gothika" (邦題:ゴシカ)を押さえてイタリアボックスオフィスの1位となりました。
Cineart 配給で2月18日から公開されている Olivier Dahan監督のこの作品はベルギーでも3月には20プリント余りの公開で53,000人ほどを動員し、かなりの成功を収めています。ところで最近 ベルギー人を最もとりこにしているフランス映画はといえば Yann Moix監督の "Podium"(仮題:ポディウム)と言えるでしょう。現時点でこの映画は1996年来ベルギーで公開されたフランス映画の中で "Le Huitieme Jour"(邦題:八日目)、" Asterix et Obelix : mission Cleopatre"(邦題:ミッションクレオパトラ) に続き第3位となっており、今までに350万ユーロの興収を打ち出し、65万人の観客を動員しています。3月ベルギーではフランス製作によるがボックスオフィス全体のトップを占めたことになります。
2つ目の成長の要因としてはアメリカでの幾つかのフランス映画のロングラン上映を挙げることができます。 Sylvain Chomet 監督のアニメ映画 "Les Triplettes de Belleville"(仮題:ベルヴィル ランデヴー)も今だに好調で630万ドルの興収を打ち出しています。また Sony Pictures Classic 配給で2003年12月5日より公開されている Francois Dupeyron監督 "Monsieur Ibrahim et les fleurs du Coran"(仮題:イブラヒムおじさんとコーランの花たち)は2月は6プリントでの公開でスタートし、 3月初めには29プリント、3月末には71プリントにまで拡大しています。4月1日現在の興収は120万ドルに達しています。イタリア(入場者数36万人)、アメリカでの成功に続き、この映画はドイツでも成功の兆しが見えます。
3月25日に71プリントでFalcom Mediaより公開されたこの映画は第1週の興行で81,000人の観客を動員し健闘しています。
ズームアップ:
"Innocents (The Dreamers) " の“インセント=純真無垢な”ではない成功
仏伊共同製作の Bernardo Bertolluci監督の "Innocents (The Dreamers) "(邦題:ドリーマーズ)は世界(フランス以外)で1000万ユーロ以上の興収を上げています。この中には米国での約240万ドル、イタリアでの480万ユーロ、スペインでの90万ユーロの興収が含まれています。
"Tais-toi"(邦題:ルビー&カンタン)ムカナダ
Francis Veber監督のこの映画はカナダで Christal Films配給で公開されました。 Gerard DepardieuとJean Renoという2人のおかしなコンビが織りなすこの映画は3月26日公開で第一週目からケベックの人たちを魅了し4月1日現在で144,000カナダドルの興収をあげています。
"Bon voyage"(仮題:ボンボヤージュ)ム米国
3月12日よりJean-Paul Rappeneau監督のこの映画はアメリカで公開されました。配給の Sony Pictures Classicsは当初わずか6プリントで公開を始めましたが3月末には興収9万ドルに達しておりクリーン ヒットと言えるでしょう。
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ジュリアン ゴリエー
経済データ担当