あらすじ
44年、パリ。動植物園の管理人フェルナン・ボナール(クロード・リッシュ)はもうすぐ60歳になろうとしている。第2次大戦の戦況はひどくなって きていたが、彼は戦争の恐ろしさから身を隠すようにして、妻とそして動物たちと静かに暮らしていた。彼の息子のアルマン(サミュエル・ラバルト)が孫娘の フィリピーヌ(サロメ・ステヴナン)を連れて遊びにやって来た。今日は彼女の8回目の誕生日。だが、清貧に暮らす理想主義者のフェルナンに対して、闇商売 で設けて裕福に暮らす現実主義者のアルマンは激しく衝突。大口論の末に戒厳令で外出禁止の街へと飛び出した末に、彼はナチに連行されてしまった。フェルマ ンは急いでナチの収容所までを引き取りに行くが、アルマンは見せしめのために銃殺された。息子の死を目の当たりにしたフェルナンは、最後のお別れとして、 彼の死に顔を写真におさめるしかなす術はなかった。まだ幼いフィリピーヌに父の死を知らせることができないフゥルナンは、彼女に父親はレジスタンスとして 前線で働いていると嘘をついてしまう。息子をレジスタンスの英雄に仕立てて、彼の代わりに陰でレジスタンスもどきの所作を仕組むフェルナン。老人と孫娘の 日常は、次第にレジスタンスごっこめいたものになっていく。自転車に乗って気球に乗って、戦場の彼方の父を夢想するフィリピーヌ。ところがある日、フィリ ピーヌは父の死に気づいてしまう。少女は祖父に内緒で、密かに父の弔いをする。フェルナンを悲しませないため、今度は彼女が嘘をつかなければならなくなて しまった。やがて夏が訪れようとしていた。パリでは次第にレジスタンスが勢力を伸ばし、解放の兆しが見えてきた。フェルナンとフィリピーヌも本格的にレジ スタンスに協力し、動植物園は市民の隠れ家になる。そして解放の日がやって来た。2人の活動はレジスタンスの英雄アルマンの功績として讃えられ、ついに フィリピーヌは父の代わりに勲章を授与された。
Source : movie.goo.ne.jp
クレジット
監督 (1)
俳優 (7)
映画製作・配給会社 (3)
- 製作代表 : Son et Lumière
- Co-productions : TF1 Films Production, Maecenas, Mafilm
- Film exports/foreign sales : August entertainment
クレジットタイトル詳細 (6)
- 製作代表 : Harald Reichebner, Alain Clert
- Screenwriters : Philippe De Broca, Alexandre Jardin
- フォトディレクター : Janos Kende
- 作曲家 : Charles Court
- Costume designer : Sophie Marcou
技術面詳細
- タイプ : 長編映画
- ジャンル : フィクション
- 言語 : フランス語
- 出身 : フランス, ハンガリー, ドイツ
- Original French-language productions : 不明
- 製作国 : 大部分フランス (フランス, ハンガリー, ドイツ)
興行収入・公開作品
ニュース&アワード
About
第2次大戦末期のパリ解放をテーマに、老人と孫娘が織りなすファンタスティックなヒューマン・ドラマ。監督・脚本は「リオの男」「カトマンズの男」 のフィリップ・ド・ブロカで、反戦諷刺劇の傑作「まぼろしの市街戦」に通じる心優しき演出の眼差しは健在。製作はヤノーシュ・ソンブリアイ、イヴ・パスキ エ、アラン・クレール、ハラルト・レイヒュブナー。撮影はヤノーシュ・ケンデ、音楽はシャルル・クール、美術はフランソワ・ド・ラモット、編集はマリ=ク ロード・ラカンブル、衣裳はソフィー・マルクー。主演は「ソフィー・マルソーの三銃士」「愛の報酬」のクロード・リッシュと子役のサロメ・ステヴナン。
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