あらすじ
一九七〇年八月、南米ウルグアイ、モンテビデオは黒い霧に包まれていた。緊迫した政治情勢下にある月曜日の朝、イ タリア系アメリカ人フィリップ・マイケル・サントール(Y・モンタン)ブラジル領事ロベルト・カンポスが、都市ゲリラの革命グループ“ツパマロス”に誘拐 され、街の一角にある地下本部に連れ去られた。この国際的誘拐事件は、ジャーナリズムで異常な反響を呼び起こした。なかでも、進歩的な新聞社を主宰するカ ルロス・デュカス(O・L・ハッセ)は曖昧な答えしかしない政府側に疑問を感じ、単独で調査に乗り出した。フィリップ・マイケル・サントール--国際開発 機関の交通・通信部担当技師ということで警察に籍をおいていたが、事実は違っていた。彼は、アメリカ国家の命により、ウルグアイ政府と手を結んで進歩的左 翼勢力を弾圧する目的でこの国にやってきたのだ。ワシントンの国家警察の教官であり、既に数多くの左翼グループ弾圧のメンバーを育成していた。ウルグアイ の政府内部でも、ロペス大尉(R・サルバトーリ)とロメロ大尉の二人が彼の教育を受けていた。サントールの正体を知り、さらにブラジルその他の中南米諸国 を廻り、左翼グループ抹殺を遂行してきたことを知ったカルロスは、ただ愕然とするしかなかった。月曜日の夕方、政府は全市に厳重なる“戒厳令”をしき、特 殊軍事警察指令部のロペス大尉をその隊長に任命した。一日おいた水曜日、“ツパマロス”は、捕われの同志と二人を交換する条件をうち出したが、政府はこれ を拒絶した。街では軍隊の一般の人々に対する拷問や殺戮が続き、議会でも野党によって政府への批判が行なわれた。その頃、カルロスはさらに大きな事実をさ ぐりあてた。それは、特殊軍事警察とは名ばかりで、実は裏では“死の中隊”と呼ばれ、暗殺、スパイ活動、拷問を行う秘密組織であり、ロペスらはサントール の指揮下で秘密裡に暗殺団を結成し革命勢力を撲滅すべく、魔の手を伸ばしている、ということだった。凍るような寒さの金曜日、“ツパマロス”は、二人の正 体を暴露した。だが、事実を知った国民の批判をよそに、大統領は“正義と権力を守る”とくり返すだけだった。土曜日、“死の中隊”によって“ツパマロス” の連絡所が発見され、革命グループの闘士たちは次々に射殺された。“ツパマロス”の幹部闘士は、二十四時間以内に捕えられた多くの政治犯を釈放しな...
クレジット
監督 (1)
俳優 (15)
映画製作・配給会社 (5)
- 製作代表 : Galatée Films, KG Productions
- 共同製作 : Reggane Films
- Foreign production companies : Dieter Geissler Filmproduktion, Euro International Film (EIA), Unidis
- Film exports/foreign sales : KG Productions
- フランス国内配給 : Valoria Films
クレジットタイトル詳細 (15)
- 製作代表 : Jacques Perrin
- Screenwriters : Franco Solinas, Jean-Pierre Dutilleux
- フォトディレクター : Pierre-William Glenn
- 作曲家 : Mikis Theodorakis
- Assistant directors : Emilio Pacull, Christian De Chalonge
- Editor : Françoise Bonnot
- 録音技師 : André Hervée
- エグゼクティブプロデューサー : Jacques Henri Barratier
- 撮影技師アシスタント : Walter Bal
- 製作部長 : Léon Sanz
- 音声編集担当 : Michèle Boehm
- スクリプト : Sylvette Baudrot
- 装飾 : Jacques D'Ovidio
- サウンド・ミキサー : Jacques Maumont
- 演出助手 : François Menny
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技術面詳細
- タイプ : 長編映画
- ジャンル : フィクション
- サブジャンル : ドラマ
- テーマ : 政治
- 言語 : フランス語
- 出身 : ドイツ, イタリア, フランス