あらすじ
モンマルトル界隈で奇怪な殺人事件がひん発した。死体にデュラン氏と記した名刺が添えてあるのが常である。しかも警察は犯人の目星さえつかない。そ こで本庁の名探偵ウエンスが登場する。彼の愛人ミラ・マルウは女優志願だが、興行主に世間をアッといわせたら採用するといわれ、探偵の助手となった。六人 目の殺人があった夜ウエンスは現場附近で、殺人者は二十一番地に住んでいることを知る。探偵はジュノオ街二十一番地の下宿屋に見当をつけ、神父に変装して 下宿人となる。彼につづいてミラも下宿する。下宿屋ミモザ館の下宿人は小説を書いている老女キュック嬢、ララポール教授と名乗る奇術師、医者だというラン ツ・コラン氏、盲目の拳闘家キッド・ロバート、その情婦ヴァニヤ等奇妙な者ばかりで、女将ポアン夫人も変人に近い。ウエンスが何者であるかもすぐに見破ら れ、正体を見せざるを得なかった。皮肉にもキュック嬢の死体が浴槽の中で発見され、新聞活字でデュラン氏と名刺代りに置いてあった。探偵のモネーはランツ を疑ったが、ウエンスはコランを逮捕した。ところがその翌朝ウエンスは部屋の戸の外で、デュラン氏の名刺を握っている死体を発見した。コランは釈放され た。勝ちほこったモネーはランツを逮捕した。そして責められたランツが白状した時、デュラン氏署名の殺人がさらに行われてランツは釈放された。下宿人が 皆、疑いが晴れたので、ポアン夫人はミモザ館で祝賀会を開いた。ウエンスとミラも招待された。コランとランツとララポールはベートーヴェンの三重奏をはじ めた。ウエンスは思い当る所があり外へ出たが、ララポールがピストルをつきつけ、建築中のビルの中庭に連れ込んだ。コランとランツも現れてウエンスの逃げ 場はない。殺人者は三位一体であった。ウエンスが危くみえた時、ミラ・マルウが案内した警官隊が乗り込んだ。三悪人は手を挙げた。
Source : movie.goo.ne.jp
クレジット
監督 (1)
俳優 (32)
映画製作・配給会社 (3)
クレジットタイトル詳細 (9)
- Adaptation : Henri-Georges Clouzot
- シナリオライター : Henri-Georges Clouzot
- フォトディレクター : Armand Thirard
- 作曲家 : Maurice Yvain
- 編集担当 : Christian Gaudin
- 録音技師 : William-Robert Sivel
- 原作者 : Stanislas-André Steeman
- プロデューサー : Alfred Greven
- 美術装飾 : André Andrejew
技術面詳細
- タイプ : 長編映画
- ジャンル : フィクション
- サブジャンル : フィルム・ノワール
- 言語 : フランス語
- その他の国の共同制作者 : フランス
- Original French-language productions : 不明
- 製作国 : 100%フランス (フランス)
- 製作年 : 1942
- フランス公開 : 07/08/1942
- 上映時間 : 1 時間 24 分
- 経過状況 : 公開済み
- ニュメロ·デ Visa : 774
- ビザ発行日 : 07/08/1942
- CNC助成 : はい
- 生産のフォーマット : 35ミリ
- カラータイプ : 白黒
- 画面セット : 1.37
- Audio format : モノラル
興行収入・公開作品
テレビ放送
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About
「椿姫(1934)」「幻の馬車」のピエール・フレネーが主演する探偵映画で、S・A・ステーマン作の探偵小説を作者と監督のアンリ・ジョルジュ・ クルーゾーが共同脚色したもの。クルーゾオは脚色者であった人、撮影は「にんじん」「最後の戦闘機」のアルマン・ティラール、音楽は「われ等の仲間」の モーリス・イヴェンの担当である。助演者は新進のシュジ・ドレール、「港の掠奪者」のピエール・ラルケ、「奥様は唄に首ったけ」のノエル・ロックヴェー ル、「珊瑚礁」のフロランシー、ジャン・ティシェ、オデット・タラザク、マクシミエンヌ、「どん底」のルネ・ジェナンらである。
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