あらすじ
舞台はフランス、ブルターニュ地方。
作家チャールズ・テニエ(ミシェル・デュショーソワ)の7歳になる息子マイケルが、砂浜から帰る途中に轢き逃げされる。警察の捜査も虚しく、犯人は遥としてわからない。
静養から自宅に戻ったテニエ。子供の面影を思い出す度、テニエは自らの手で復讐を誓うのだった。”たとえ何年かかろうと、犯人を見つけて機会を待ち…そして追いつめたら笑顔で顔を見つめながら、最期を見届けてやる…”
彼は、黒い手帳を常に持ち歩き、その"殺人計画"を丹念に記し続ける…周りには「新作小説のあらすじ」を書いている、と説明して。
テニエは、事故のあった日に、わざと水溜りに飛び込んだ車(無論、血を洗い流すため)を目撃した田舎の一家族と出会う。何気なく聞き出すと、その車には、有名な女優ヘレン・ランソン(カロリーヌ・セリエ)と男が乗っていたと判明!
Source : blogs.dion.ne.jp
クレジット
監督 (1)
俳優 (17)
映画製作・配給会社 (4)
クレジットタイトル詳細 (13)
- Screenwriters : Paul Gegauff, Claude Chabrol
- フォトディレクター : Jean Rabier
- 作曲家 : Pierre Jansen
- 監督補佐 : Jacques Fansten
- 編集担当 : Jacques Gaillard
- 録音技師 : Guy Chichignoud
- 原作者 : Nicholas Blake
- 音声アシスタント : Gérard Dacquay
- 撮影技師 : Claude Zidi
- 製作部長 : Georges Casati
- Sound editor : Monique Fardoulis
- スクリプト : Aurore Chabrol
- 美術装飾 : Guy Littaye
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技術面詳細
- タイプ : 長編映画
- ジャンル : フィクション
- サブジャンル : ドラマ
- 言語 : フランス語
- 出身 : フランス, イタリア
- Original French-language productions : 不明
- 製作国 : 大部分フランス (フランス, イタリア)
- 製作年 : 1969
- フランス公開 : 05/09/1969
- 上映時間 : 1 時間 50 分
- 経過状況 : 公開済み
- ニュメロ·デ Visa : 35471
- ビザ発行日 : 28/07/1969
- CNC助成 : 不明
- 生産のフォーマット : 35ミリ
- カラータイプ : カラー
- Audio format : モノラル
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テレビ放送
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About
ミステリ小説は好きだけど、いつも引っ掛かるのが名探偵とやらの存在
要る?そんなの
刑事が謎解きゃいいじゃん
『野獣死すべし』(69年クロード・シャブロル)シャブロル特集、忘れていたワケじゃないぞ
わたしは7歳になる息子を亡くした
何者かに轢き逃げされたのだ
もう6ヶ月になるが犯人の手掛かりは未だ掴めない
車に傷が残っているハズだが・・・
まったく愚鈍な刑事たちに腹が立つ
わたし、チャールズ・テニエ(ミシェル・デュショーソワ)は推理作家である
人にはアイデアを書き留めると言って、この黒い手帳に犯人への復讐プランを認めているのだ
先日、偶然からだが、それらしき車を目撃したという人物に出会った
助手席には女優が乗っていたと言う
早速その女優、ヘレン・ランソン(カロリーヌ・セリエ)と接触することにした
自分が脚本を書く映画に出演して欲しい
そう言ってヘレンと知り合い、あの日のことを聞き出すために何度も会った
そのうちにヘレンはわたしを愛するようになり、それはこちらも同じだった
ついにヘレンから聞き出した
あのとき運転していたのは義兄のポール(ジャン・ヤンヌ)で、しかも彼は自動車の修理工場を経営しているらしい
決定的じゃないか
ヘレンに頼み込み、カンペールにあるポールの家に遊びに行く約束を取り付けた
このチャンスを逃してはならない
ポールは実に最低な男だった
食事中に妻のジーン(アヌーク・フェルジャック)を散々侮辱して泣かせたと思ったら、次に息子のフィリップ少年(マーク・デ・ナポリ)がグラスを倒したことを激しく責め立て、挙げ句、食べているものを投げつけたりした
ポールの母親(ルイーズ・シェバリエ)はそれを見て、腹を抱えて笑っている
この親にしてこの息子あり
死んでも誰も悲しまないだろう
明日はポールとふたりきりでクルージングに出掛ける
海に突き落とし、わたしの復讐は成し遂げられる・・・
そこまで書くとチャールズは手帳を閉じた
当日、海は荒れていた
繰り出してしばらく様子を窺い、そろそろ犯罪を実行に移そうとしたそのとき!
ポールは拳銃をこちらに向けて構えている
いろいろ詳しく書きやがってバーカ!手帳は読ませて貰ったよ、死ぬのはお前の方だ!
ニコラス・ブレイクの原作を読んだのはずいぶん前になる
これは映像化不可能だな~と思ったが、調べるとされていた
クロード・シャブロルによって
不可能だと思ったのは、トリックが小説ならではのアイデアだったからだけど、映画版はかなり直球でアダプトして意外にもうまくトレース出来ていた
ただひとつ原作からの大きな改変が名探偵の存在
『野獣死すべし』の原作は大体3つのパートに別れている
まずは↑に書いたような主人公の手記
続いて客観的に物語を語る視点となり、最後は名探偵ナイジェル・ストレンジウェイズの活躍へと移行する
映画版にそのナイジェルは登場しない
では誰が謎を解くのか?
それは刑事
これが驚くことに出て来てすぐに解決しちゃう
あまりに呆気ないので原作ファンは面食らうだろう
なぜそうしたのか?
その疑問はこうも言い換えられる
探偵小説から探偵の推理を奪うとどうなるか?
本作の場合、息子を失った悲しい男にピントが定まり、全編、彼の哀愁で埋め尽くされている
これはだから原作のような探偵物語ではない
復讐の挽歌だ
シャブロルらしいと思ったのはポールのキャラクター
ぶっちゃけ原作ではこれほどまで嫌な野郎じゃないんだが、シャブロルとジャン・ヤンヌは共犯して野獣化に腐心
お陰でチャールズがポールにはじめて会うシーケンスは、悪意に満ちた最高に不愉快で愉快な名場面となっている
屋敷にポールはまだ帰っておらず、チャールズは彼の家族と横並びに並んで会話する
鬼の居ぬ束の間、帰宅を恐れる緊張感に押し潰されそうな人たちをシャブロルは眺めて愉しむ
悪趣味ですね!
大好きです
長くなったので最後は駆け足
これは日本未輸入だから邦題は原作からのスライド
付けたのは江戸川乱歩だという
原題は『THE BEAST MUST DIE」』で、ほとんど直訳なんだけど(映画版の英題はまた少し違う)、「死すべし」と強い助動詞で処理した辺りはさすがのセンスだと植草甚一さん
その邦題をいただいたのが大藪春彦で、そちらの方が有名だから、その記事だと思った人はごめんなさい
原作者のニコラス・ブレイクはイギリスを代表する詩人、セシル・デイ・ルイスのペンネーム
彼は2度結婚しており、再婚相手との間に生まれた子供がダニエル・デイ・ルイスなのでした
※ニコラス・ブレイク著、永井淳訳『野獣死すべし』(ハヤカワ文庫刊)と、森英俊編著『世界ミステリ作家事典』(国書刊行会刊)を参考にしています
Source : blogs.yahoo.co.jp