あらすじ
パリの夕暮。若者たちは足どりも軽く街へ出かける。すれちがう娘たちに“今晩おひま?"と声をかけながら。フレディ(ジャック・シャリエ)とジョセ フ(シャルル・アズナヴール)は連れだってセーヌの河岸を歩いた。フレディは二十歳の美青年。ジョセフは銀行員で女にもてない小男で、どんな女でも自分と つきあってくれさえすればよかった。二人はアンバリード空港に行ってみた。そこで夫を見送るドニーズ(ダニー・ロバン)をみつけ、アパートまで行った。 が、彼女は夜の女だった。フレディの理想の女性--自分の部屋の壁の絵のような人--にはほど遠かった。次はサンジェルマン・デ・プレに向った。あるス ナック・バー、ジャズのうるさい中でシルヴィアンヌ(エステラ・ブラン)とダドウ(ダニー・カレル)という女と束の間を過す。シャンゼリゼエ通りに来た時 はもう夜だった。リドの商店街をぶらつく女達、もの欲しそうなハイティーン娘、金目当ての年増女。二人はスエーデン娘のイングリッドとモニカをつかまえて モンマルトルへ。だが二人のあつかましさに、フレディもジョセフも閉口して逃げだした。その時、フレディは街角で夢に描いた女性そっくりな人をみつけた。 「あなたこそ、ぼくの理想の人だ」。が、その感激はもろくも崩れた。彼女の足は不具だった。雨がやんだ。二人はまたイングリッドたちにつかまり、パリシイ 通りのある家に連れていかれた。そこはパーティの真最中で、フレディは放蕩に身を持ちくずしたギレーヌ(ベリンダ・リー)を知った。彼女はフレディに今の 境遇から救ってくれるように頼んだ。が、彼の心は動かなかった。ジョセフの方はフランソワーズという女と知りあい、お互に純情が通じて首尾は上々。夜が明 けてきた。フレディはジョセフとフンラソワーズに別れた。今夜も理想の女性には逢えなかった。が、いつかはきっと逢えるだろう。
Source : movie.goo.ne.jp
クレジット
監督 (1)
俳優 (34)
映画製作・配給会社 (2)
- 製作代表 : Lisbon Films
- フランス国内配給 : Les Films Fernand Rivers
クレジットタイトル詳細 (13)
- Screenwriters : Jean-Pierre Mocky, Jean-Charles Pichon, Louis Sapin
- フォトディレクター : Edmond Séchan
- 作曲家 : Maurice Jarre
- Assistant directors : Joseph Lisbona, Jacques Rouffio
- 編集担当 : Armand Psenny
- 録音技師 : René Sarazin
- プロデューサー : Joseph Lisbona
- 撮影技師アシスタント : Guy Delattre, Pierre Goupil
- 撮影技師 : André Villard
- 製作部長 : Emile Buhot
- スクリプト : Denise Morlot
- Production Designers : Jacques Douy, Max Douy
- スチールマン : Henri Caruel
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技術面詳細
- タイプ : 長編映画
- ジャンル : フィクション
- サブジャンル : ドラマ
- 言語 : フランス語
- その他の国の共同制作者 : フランス (100.0%)
- Original French-language productions : 不明
興行収入・公開作品
テレビ放送
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About
本作は、ハイティーンであった1946年から映画俳優として活動し、1954年にはルキノ・ヴィスコンティ監督の『夏の嵐』の助監督を務めたジャ ン=ピエール・モッキーの初監督作である 。フランスでは、フェルナン・リヴェールのレ・フィルム・フェルナン・リヴェールが配給して1959年4月29日に、アメリカ合衆国でも、ガストン・アキ ムのガストン・アキム・インターナショナルが配給して1960年5月2日に公開された。
日本では、新外映配給が輸入し、フランス公開の約 半年後の10月22日、同社の配給により公開された。映画史家の田中純一郎によれば、当時の日本では、本作公開の12日前に公開されたクロード・シャブロ ル監督の『いとこ同志』等とともに、ヌーヴェル・ヴァーグの1作として受け止められている。日本国内向けのビデオグラムは、2010年8月現在発売されて いない。60作近い監督作をもち、現在も新作を生み続けるジャン=ピエール・モッキーの監督作のうち、日本で公開されているのは、現状、本作のみである