あらすじ
英国の億万長者ヒューゴ・ドラックスが私費を投じて開発した原爆搭載ロケット「ムーンレイカー」を国家に寄贈することになった。ドラックスは偉大な国家的英雄と賞賛される紳士だったが、そんな彼がカードクラブでイカサマを働いているとの情報を得たMは、ボンドと共にクラブへ向かう。やはりドラックスはコントラクト・ブリッジでのイカサマで荒稼ぎをしていた。ボンドはさらなるイカサマ勝負を仕掛けてドラックスから大金を巻き上げるが、ドラックスの態度は相手を侮辱するうえ、まるで誇大妄想狂の変質者そのものという、国家的英雄らしからぬ無礼な男だった。
その翌日、ドーバーの断崖にあるムーンレイカー基地の保安主任が、色恋の刃傷沙汰で死亡する事件が発生。折しも来週の金曜日にはムーンレイカーを、核弾頭なしの状態で試射実験を行うことになっていたため、警視庁特別部とMはムーンレイカー開発を妨害しようとする何者かの工作があると判断し、ボンドを後任者として派遣する。ボンドは先んじて潜入していた特別部の婦人警察官ガーラと共に活動するが、やはり何者かに命を狙われることになる。
ところが、一連の事件の首謀者はドラックスその人だった。彼の正体は元ナチス親衛隊の生き残りで、ナチス党率いるドイツを滅ぼした英国への復讐を遂げるため、長年の潜伏期間を経て英国の億万長者として名を挙げ、英国内に原爆基地を開設。ソ連と手を結び、試射実験と見せかけて本物の核弾頭をムーンレイカーに装備し、ロンドンに打ち込む計画を企んでいたのだ。ムーンレイカーの発射まであと僅かと迫る中、ボンドとガーラは英国最大の危機を阻止しようとする。
Source : Wikipedia
クレジット
監督 (1)
俳優 (35)
映画製作・配給会社 (3)
クレジットタイトル詳細 (18)
- Screenwriters : Christopher Wood, Ian Lancaster Fleming
- フォトディレクター : Jean Tournier
- 作曲家 : John Barry
- Assistant directors : Meyer Berreby, John Glen
- 編集担当 : John Glen
- Costume designer : Jacques Fonteray
- Sound assistants : Gérard De Lagarde, Colin Miller, Nigel Galt, Jean Labourel
- 撮影技師アシスタント : Jacques-René Strasser, Pierre Boffety
- Camera operators : Guy Delattre, Michel Deloire, Jacques Renoir
- Production managers : Robert Saussier, Jean-Pierre Spiri-Mercanton, Roberto Bakker, Terence Churcher
- Sound editor : Catherine Kelber
- Foley artist : Jean-Pierre Lelong
- Stunt performers : Michel Berreur, Daniel Breton, Claude Carliez, Guy Di Rigo
- キャスティング : Margot Capelier
- 美術部長 : Max Douy
- 特殊効果 : René Albouze
- Sound mixers : Daniel Brisseau, Nic Le Messurier
- スチールマン : Patrick Morin
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技術面詳細
- タイプ : 長編映画
- ジャンル : フィクション
- サブジャンル : アクション, アドベンチャー, SF, スリラー
- 言語 : 英語, イタリア語
- 出身 : イギリス, フランス
- Original French-language productions : 不明
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テレビ放送
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About
「ムーンレイカー」とは、本来は「イギリスのウィルトシャー州の人、または馬鹿者・阿呆者を表す英語の古典的隠語(詳細は「ムーンレイカー伝承」を参照)しかし、イアン・フレミングの原作(1955年)では、イギリスの大陸間弾道ミサイル開発プロジェクトの名称が「ムーンレイカー計画」で、そのロケットエンジンに使う合金精製に不可欠な鉱石を独占的に供給しているのがドラックスという設定。実はその裏で、このミサイルにソ連から供給された核弾頭を付けて、北海に向けての試験発射を装いロンドンを焼け野原にすることを目論んでいる。またドラッグスは元ナチス党員で、イギリスに恨みを抱いていた。映画ではこの「ミサイル攻撃計画」が「スペースシャトルによる毒ガス散布計画」に変わり、「ロンドン殲滅」が「全人類抹殺」に代わり、「現場から潜水艦で脱出」が「周回軌道上で高みの見物」に変更された。その為、余計に分りづらい題名となってしまった。
実は当のフレミング自身がこの『ムーンレイカー』に疑問を持っていたようで、脱稿当初彼が出版社に提示したタイトルは『The Infernal Machine(偽装爆破装置、以下邦題はすべて便宜上の直訳)』『The Inhuman Element(非人間的要素)』『Wide of the Mark(幅の広い指標)』などといった硬いものだった。逆に『The Moonraker Sense(ムーンレイカーの常識)』『The Moonraker Plan(ムーンレイカー計画)』『Bond & The Moonraker(ボンドとムーンレイカー)』『The Moonraker(ザ・ムーンレイカー)』など、ムーンレイカーという語にこだわった対案をいくつも出して再考を促したのは編集者の方で、最終的にフレミングが解き伏せられるかたちで『ムーンレイカー (Moonraker)』に落ちついた。
なおこのタイトルがどうかと思ったのはフレミングだけではなかったようで、アメリカで本書の初版が発行された際のタイトルは『Too Hot to Handle(熱すぎて手に負えない)』というものだった。
Source : Wikipedia